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ゼーベナー通り

パフォーマンスセンター

 2007/08シーズンが閉幕すると同時に、ゼーベナーシュトラーセでは本格的な改築工事が開始された。1990年の増 築以来プロ選手専用となっていた建物は、抜本的な工事をうけ、生まれ変わった。築18年が経っていた建物は、隣接していたファンショップも含めて6週間と いう超短期間で改築工事が施され、最新設備を備えた新パフォーマンスセンターとして完成。クラブ首脳のひとりカール=ハインツ・ルンメニゲは「選手達に とってはまさしくオアシスのようなもの。彼らがサッカーに100%集中できる理想的な環境が完成した」と絶賛した。

 「新しいクラブの財宝と言っても差し障りのない存在だ」と語るユルゲン・クリンスマンこそ、今回の大改築の立役者だ。クラブ首脳陣の強力なバックアップ を受け、最新鋭のトレーニング施設の導入を訴えた新監督は、「このような施設は世界でも他に例をみないもの。あのレアル・マドリードや、FCバルセロナで さえ持ちえないものだ。だからこそ我々はこの施設を本当に誇りに思う。この最新の施設さえあれば、各選手の個々の能力に合わせたトレーニングが可能とな り、将来的にはどんな能力でも引き上げてゆくことが可能だ」と言葉を続けた。

 総面積2000㎡にもおよぶパフォーマンスセンターは、ピッチ内外に関わらず、選手達の能力を向上させてゆく設備が整っている。特に米国のNFLや NBAなどで採用されている『プレイヤーラウンジ』を手本に、2階の大部分がワンルームにまとめられる形となったのが大きな特徴だ。

 このラウンジの片側には最新のトレーニングマシーンが導入されたフィットネススペースやマッサージスペースがあり、さらにコーチングスタッフのオフィスも隣 接している。このオフィスでコーチ陣は毎日トレーニングプランを作成したり、練習や試合の分析などを行う。また、もう片側にはティールーム、ファミリー ルームなどが用意されている。このファミリールームにはTVゲーム機やミニDJミキサーも用意されており、選手達が家族と快適な一時を過ごせるよう配慮さ れている。

 また1階フロアにはラーニングルームが用意されており、選手達はここで語学の授業を受けたり、PCを使った作業などができる ようになっている。ファミリールームにある階段を登ると屋上テラスに出ることができる、このテラスではグリルパーティーなども開け、よりリラックスできる スペースとなっている。この屋上テラスには旧ファンショップのガラス屋根が接しており、この屋根の下にはこの施設が誇る特別な1室が位置している。今回新 設されたオーディトリアムであり、対角線2.8mの巨大モニターを始め本皮シートのチェアが39席用意されている。ここではチームミーティングやビデオ分 析が行われ、壁を隔てたスペースには最大で5名の通訳が座れるよう配慮されており、ミーティング中の同時通訳を可能とするのだ。

 選手とコーチ陣のロッカールームは引き続き1階に位置しており、隣接するシャワールームには今回新たに3つの浴槽が設置された。また、ロッカールーム自 体も当然全面改装され、24選手のロッカーには新たにモニターが設置され、このモニターには選手ごとにその日の予定、連絡事項、練習メニューなどが表示さ れることとなった。

 仕事、休養、遊び - バイエルンの新パフォーマンスセンターは、選手や関係者たちに理想的な環境を提供する。「今では練習やその合間にこの施設で過ごす時間を心から楽しめるよ うになってきた。このトレーニングセンターは本当に素晴らしい施設だし、それを一言で言い表すことはできない」とミヒャエル・レンジンクが語るように、こ の施設のコンセプトは今花開こうとしている。