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ゼーベナー通り

ユースアカデミー

 20116月30日、ダヴィド・アラバは自分の荷物をまとめなければならなかった。6月24日に18歳の誕生日を迎えたアラバは、バイエルンユー ス施設を巣立つ時を迎えていた。2010/11シーズンの初めにクラブとプロ契約を交わしたアラバは、今後は自分の足で生きていかなければならない。

 アラバはホルガー・バードシュトゥーバー、バスティアン・シュヴァインシュタイガー、オーウェン・ハーグリーブス、ピオトル・トロコフスキ、サミー・クフォー同様、バイエルンユース施設で長い間育成を受け、プロチームの練習を部屋から見続けていたことだろう。

 このユース施設は1990年にプロ選手専用の施設が増築された際に、ヘッドオフィスの脇に新設されており、15歳から18歳までの将来を嘱望され るユース選手たちが最高で13人入寮できるようになっている。入居者はいずれも、毎日の練習に通えない遠方から移籍してきた選手達だ。またテスト生がセレ クションを受ける際に宿泊できるゲストルームも1部屋用意されている。最上階にはキッチンが備え付けられた共同のリビングルームがあり、その隣室はレク レーションルームになっており、午後の一時を過ごすのも非常に快適だ。また、トレーニングや試合などで勉学に遅れをとらないように、総勢11人の家庭教師 が毎日、練習の合間をぬって授業を受け持つシステムになっている。

 2007年からこのユースアカデミーの寮母を務めているのが、ゲルト ルート・ヴァンケさんだ。親元を離れているユース選手たちの母親代わりとなって彼らの面倒を熱心にみている。彼女は、ただ毎日彼らを起こしたり、朝食を準 備するだけではない。彼らの悩みなどの相談を受けたりするのも重要な仕事のうちのひとつなのだ。また、そんな彼女をサポートするために、今シーズンからは 新たに社会教育学の専門家アンドレアス・クローネンベルクが、ユース選手達が万事順調な私生活を送れるようバックアップしてゆくこととなった。

  このユースアカデミーの1階にはバイエルンのユース部門の事務所もあり、総責任者のヴェルナー・ケルンの個人オフィスには、ユース部門のコーチたちがミー ティングを行う会議室も隣接している。このミーティングルームには最新の機材が用意されており、会議やプレゼン、PCを使った分析など、コーチ陣が仕事を するための設備が整っている。バイエルンのユースアカデミーには、将来を嘱望される未完の大器たちが大成するためのすべての条件が揃っている。