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息をのむよう

リベリーとトーニの功績

カールスルーアーSCにおいて、リベリーとトーニの素晴らしさは特に際立っていた。二人の得点によってFCバイエルンは2-0で勝利。アリアンツ・アレーナではフランス語とイタリア語での歓声が響き渡った。「あれはファンによる愉快なアイデアだった。あれは我々が彼らの出身地を決して忘れていないということを彼らに伝える役割を果たしたと思う」と、ヘーネスはこれに対してコメント。

「重要な存在」

一方の両選手はすっかりミュンヘンに落ち着いたように見える。「フランクにとってはサッカーと家族が人生なんだ。このふたつさえしっかりとしていれば、彼はこのような素晴らしいプレーを披露してくれる」と、左サイドを高速で翔るリベリーに観客がざわめいた後でこう話した。FCBマネージャーの表現を借りれば、ボールを持ったリベリーの高速疾走は「すごい」、「息をのむ」、そして「びっくりさせられる。それも45分間に1回や2回ではなく、6、7、8回も。」ことなのだ。

リベリー自身は試合の後また、どんなにミュンヘンでの生活に満足しているかを話した。「チーム、チームメイト、そしてファンにドリブル、スパートそしてゴールへのさらなるパワーと勇気をもらってるんだ」と、カールスルーエ戦でまねのできないようなゴールを決めた24歳のリベリー。4人の相手守備陣をかわした後、5人目の股抜きでゴールを決めた。「リベリーはこの試合で重要な存在だった。ピッチのどこにでも出没していた。彼におめでとうと言わなければ」と、KSCディフェンダーのマイク・フランツ。

バイエルンのためだけにゴールを量産

「重要な局面だけにゴールを決められてよかったと思っている。この時点では試合は決まっていなかったから。ゴールを決めるのは僕自身の最高目標じゃないんだ」とリベリーは説明した。これは統計的にも説明がつく。カールスルーエ相手にリベリーは今期8ゴールめを挙げたわけだが、アシスト数はすでに15と遥かに上回っている。これによって、この29試合で23のゴールに絡んでいるということになる。

「石油大富豪が何人集まっても、彼を移籍させる予定は全くない」と、ヘーネスも語っているように(2011年までの契約)、彼はバイエルンに留まることになっている。FCBのファンはおそらく「彼らの」フランクを2度と手放したくない気分だろう。土曜のアリアンツ・アレーナにはスタンディングオベーションと声援がさらに声高く鳴り響き、リベリーを讃えた。本人も「しばらく前からいつも歓声が送られることには気付いているよ」と、コメントしている。

ジダンのようなリベリー

「これだけスタンディングオベーションを受けた選手が他にいたかとなると、しばらく考えなければいけない」とKSC戦後、リベリーについて訪ねられたキャプテンのオリヴァー・カーンはそう答えた。カーンはリベリーをジダンとさえ比較している。「リベリーのスタイルは少しジダンのそれとは異なるものの、技術からすると第2のジダンで、現時点では新しいスタンダードを築いている。フランクはネクスト・ステージだと思う」と、カーンはコメントした。

リベリーにブレーキをかけられるのはヒッツフェルトのみ。「彼は毎試合フル出場させるべきではない。リベリーはよく走るし、それにはパワーが必要だ」と、監督は説明する。「フライング・フレンチ」がオーバーヒートを起こさないように気を配っているのだ。「2試合連続80、90分出場しようものなら、100%筋肉繊維をいためるだろう」と、ヒッツフェルト。

チャンスがない状態でゴールを生み出す

自身のパワーによってプレーするのはルカ・トーニ。大柄なトーニ(196cm、94kg)は毎試合、FCBの強力なイタリア人フォワードとして相手チームの守備陣に脅威を与えている。相手のペナルティーエリアへと詰め寄り、相手側ディフェンダーを引きつけながらさらりとチャンスを生かすのだ。カールスルーエ戦では相手チームの選手とボールの奪い合いに競り勝ち、ほぼ地面に倒れ込みながらシュート。ボールは鋭角にゴールへと突き刺さり、FCBに1-0のスコアをもたらした。

これがトーニのFCBでの通算12ゴール目。合計するとこれまで32の公式戦にて24ゴールを挙げ、9アシストを記録している。ブンデスリーガ(14ゴール)、UEFAカップ(7ゴール)にてトーニは得点王争いのトップを走る。「ルカ・トーニは本物のゴールハンターだ。簡単なボールをゴールに決めるだけではイタリアで得点王に輝いたりはできない。ピッチでの、そしてペナルティー・エリアでの彼の存在感には注目すべき物がある」と、ヒッツフェルト。そしてヘーネスもまたこう付け加える。「ルカはチャンスのないときにもゴールを生み出す」

大切なのはチーム

「それはいいストライカーの特徴だよ」と、クールに答えるのはトーニ。もちろん得点王になれれば嬉しいけど、何よりも大事なのはチームにて成功を収めることだと30歳のトーニは言う。可能なだけタイトルを手に入れられるよう、トーニはリベリーと共に大きな役割を果たしてくれることだろう。