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新システム

「すでにハイレベルだ」

新しい監督、新しい選手、新しい哲学。この夏、FCBには様々な変化があった。そして、土曜にはついにブンデスリーガが開幕する。ここで、ファン・ハールとそのチームのこれまでを振り返ってみよう。監督はチームの準備が整っていると考えてはいるものの、まだ成長の余地が残されていることも分かっている。ブンデスリーガ開幕戦に向け、監督は、「厳しいアウェー戦になることは分かっているが、これで現在のわれわれの出来も分かるものだ」とFCB.tvに語っている。

チームに新しいシステムを浸透させるための期間は5週間。ほとんどが昨シーズンのように4-4-2のシステムとなるが、中盤がひし型となる。そしてFCBにまたゲームメーカーが生まれるのだ。「もちろん、FWの僕らにはプラスになるけど、今までとは違ってくるね。しっかり適応しないと。監督は僕らがサイドから攻撃し、ゲームメーカーが上がってくる形を取りたがってるんだ。」と、クローゼ。

もちろん、これだけではない。何人もの選手を起点としたダイレクトでフラットなパス回しを重視する監督は、準備期間中にも何時間にもわたってこれを覚えさせている。「ボールを持っているときは、スピードを落としてはいけない。これを実行しなければならない。それに、相手がボールを持っているときの配置も改善しなくてはいけない。」と、これからもやることが目白押しの監督。システムの実現が監督の最重要目標だとしても、シーズン開幕当初に一番重要なのは結果を出すことだ。「ただ、今一番大切なのは勝利すること」と、監督も語っている。

満足のいく準備期間

哲学の詳細はまだしっかり伝える必要があるとしながらも、現在のチームは良い方向に向かっているという。「われわれのプレーはすでにハイレベルだ。選手たちを納得させるために5週間あったが、そこで哲学を体現しようという選手のやる気を見て取ることができた。ベストなシステムだが、選手たちがシステムを信じられないと機能しないからね。それが一番重要なことだ。」とコメントする監督は、実は土曜に58歳の誕生日を迎える。

ダニエル・ファン・ボイテンが、「機能してるよ。」と疑念を払拭すれば、フィリップ・ラームもこの新システムには納得しているという。「監督は戦術面の経験が豊富だ。僕らがどう動けばいいか、解説してくれるんだ。今では試合でより秩序だったプレーができるし、構成がしっかりしてるんだ。毎日のトレーニングで分かるよ」と、ラーム。

出だしは上出来

準備期間のテストマッチの出来は非常に良く映った。9試合中、負けは1試合のみ。「自信が持てたし、そのことが非常に重要だ」と、ファン・ハールは強調。ただ、見かけだけで判断してはいけない。「良い試合も、悪い試合もあった。ネッカーエルツ戦はあまりよくなかったが、マンチェスター・ユナイテッド戦とAC ミラン戦は非常に良かった。」と、監督。

この浮き沈みは、シーズン序盤では多く見られるだろうという。「システムをさらに上手く実行しなければいけないが、それには時間がかかる。」と、アヤックスをチャンピオンズリーグの優勝にまで導いた監督は現実的だ。また、FCBではプレー手法を伝授しただけでなく、全体的な戦術にも手を加え、慎重にではあるが新たな体制を作りつつある。マルク・ファン・ボンメルがキャプテンに、フィリップ・ラームがその代理に任命されている。3人目のキャプテンは、もうしばらくたってから監督によって発表があるという。

話し合いの内容は非公開

選手との話し合い、取り決めについて監督が外部に情報を漏らすことはない。現に、ミヒャエル・レンジンクがナンバー1のGKに決定したことは発表されたが、その理由は公表されなかった。これは、ファン・ハールがメディアとの不必要な議論を避けたがるためである。ファン・ハールは有名、無名に関わらず、全ての選手にチャンスを与える。そして、自らの目にかなった主力選手には、特に義務を負わせるのだ。

また、これにはかなりの規律も伴う。このため、チームはよく昼食を共にするのだそうだ。クローゼが言うには、最後のひとりが食べ終わって初めて、席を立つことが許されるとのこと。「試合に関係ないほかの場所でも規律正しく行動できたら、試合ででも規律正しいプレーが出来る。」とは、周知の事実。