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「最高の瞬間」

ブット、バドシュトゥバーとユヴェントス

土曜の夜、ヴィタリ・クリチコがボクシング世界ヘビー級王座の防衛に成功し、ドイツ国内を沸かした。月曜にバイエルンのGKであるヨルク・ブットを目にした者は、ブットこそがクリチコの対戦相手だったかのかと目を疑ったことだろう。ブットの右目周りにはくっきりと青あざが見て取れ、『ドクター・アイアンフィスト』のニックネームを持つクリチコのパンチをくらったかのようだ。

しかし、この青あざはHSVとの試合前に行われたシュート練習にて、マリオ・ゴメスと衝突したときにできたという。「どこも骨折してないよ。」とブットは語るが、その代わり7針縫う怪我となったとのこと。そのため、ハンブルガーSV戦の直前までFCB医療チームの処置を受け、あざがひどくならないように45度の角度を保っての睡眠を余儀なくされたとのことだ。

しかし、このハンディキャップにもかかわらずブットは試合で好守を見せ、31分にはワールドクラスの反射神経によってゴールマウスを守っている。ただ、後半のムラデン・ペトリッチのゴールは防ぎようのないものだった。「僕らは堅い守備をみせた。HSVには試合を通じてほとんどシュートチャンスを与えていなかったんだからね。」と、ブットもディフェンス面においては満足しているようだ。またファン・ハールも、「守備の出来は非常に良かった。」とFCB.tvとのインタビューで語っている。FCBは公式戦ここ6試合で3失点しか許していないのだから。

そんなブットとチームメイトたちにとって、水曜のチャンピオンズリーグ戦ではその真価が試されることとなる。セリエAで最多優勝回数を誇るユヴェントスをホームに迎え、完売のアリアンツ・アレーナにてCLグループリーグ第2戦を戦うのだ。ここでも重要となるのは集中したディフェンスを行うことだ、とブットは強調している。「トップチーム同士が対戦するときは、どんな小さなミスでも命取りになるんだ。」

ブットはすでにチャンピオンズリーグで45試合に出場しており、2002年にはバイヤー・レヴァークーゼンの一員としてレアル・マドリードと決勝で対戦し、敗れるという経験をしている。また、ユヴェントスとも2度にわたって顔を合わせている。そんな経験豊富なブットとは逆に、ホルガー・バドシュトゥバーは水曜にチャンピオンズリーグでホームゲーム・デビューを飾ることとなる。それも、対戦相手はトップクラブのユヴェントスだ。これに対してバドシュトゥバーは、「もちろん、僕にとってはこれ以上望めない最高の瞬間だよ。今から楽しみにしてるんだ。」と語り、まだ始まったばかりのキャリアの中でも最大の試合となるであろうユヴェントス戦に興奮気味だ。