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ルンメニゲの訴え

「大事な瞬間が訪れた」

《灰の水曜日》はゲストの心遣いもあり、少なくともある程度良い雰囲気の中幕を閉じた。深夜前、伝統的な祝勝会ならぬ残念会の席に到着したチームを、待ち受けていたスポンサーとコアサポーターは暖かい拍手で迎え入れた。
「皆様がまだチームを信じてくれている証拠」とカールハインツ・ルンメニゲは、その少し後、挨拶の中で述べ、こう続けた。
「これもFCバイエルンのすばらしいところ、バイエルンファミリーは苦しい時も力を合わせて乗り越えようとする」
それからルンメニゲは選手の方に向き直りこう呼びかけた。
「次は君たちが、向こう数週間中にゲストの皆様のご厚意に応える番だ」

チャンピオンズリーグの決勝トーナメント一回戦、アウェーでFCバーゼル相手に0−1(前半0−0)と幻滅させる敗戦を喫した約90分後、FCバイエルンの代表取締役社長は落ち着きながらもはっきりとした言葉で語った。
「今季のFCバイエルンにとり、今、大事な瞬間が訪れたと思っている」
ルンメニゲはこう述べると、チャンピオンズリーグのグループステージを軽々と突破し、ヘルプスト・マイスター(秋の王者)に輝いた前季の「すばらしい時」を振り返った。
「多少は心配はし、考え込むこともある。クリスマスから今日までの間、一体全体何が起きたのかと」

というのもブンデスリーガでも、チャンピオンクラスでも、FCバイエルンはあからさまな後退を甘受することを余儀なくされているからだ。
「目を覚ませ! 怒れ!」とルンメニゲは選手たちに呼びかけ、こう続けた。
「なにもかも自然に解決すると思ってフィールドに立っても何の意味も無い ―そんなことはありえない! 求められるのはアグレッシブなプレー。ゼップ・ヘルベルガーの教えを思い出し、一人がみんなの為に、みんなが一人の為に戦わなくてはならない。日曜日が新たなスタートだ、諸君!」

26日(日)アリアンツ・アレーナで迎え撃つ相手はFCシャルケだ。
「自信をつけるためには良い結果が必要だ。なんとしてでも勝たなくては」と強調したユップ・ハインケスだが、バーゼル戦とその前のフライブルグ戦(0−0)の結果により、彼の脳裏に「警鐘が鳴り響いている」という。とはいえ彼のチームは、バーゼルのザンクト・ヤコブ・パルクでは改善されていたかのようにも見えた。フランク・リベリーには序盤から決定的なチャンスが2度も訪れていた(前半3分、12分)。
「あそこで一発決めていたら、今こうして下を向く必要もなかっただろう」とウリ・ヘーネスは後に語っている。

バーゼルのベストプレーヤー、ゴールキーパーのヤン・ゾマーがチームを失点から救ったその相手は、何もリベリー一人だけではない。
「試合を90分間にわたり採点するなら、引き分けが妥当な結果だった」と語ったハインケスは、それでも彼の申し子たちが見せた「取り組み、努力、運動量」に関しては満足しているそうだ。ところが試合終了間際、交代出場したばかりのヴァレンティン・シュトッカー(後半41分)がバイエルンの不注意を見逃すこと無く、前半2度ポストとクロスバーに阻まれた(前半16分、19分)バーゼルに、遂に決勝点をもたらした。

リターンマッチは三週間後

「メンタル面と努力面は申し分無かったし、最近のアウェーマッチに比べると内容もましだった」とマリオ・ゴメスは分析し、こう続けた。
「だが自由にサッカーできずに、みな今の状況にかかりっきりになっていることが伝わってきた。一度頭を空っぽにしなければ」
ルンメニゲはチームにこう訴えた。
「君たちにはこの3週間で調子を取り戻してもらう。このクソのような状況から抜け出す為にも、これから数週間は厳しいトレーニングをしなくては」