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オープニングまであと3ヶ月

FCB体験ワールド ― 鳥肌が立つ瞬間に向け追い込み

天井からはケーブルが垂れ下がり、ドリルとハンマーの音が鳴り響く、モノクロが支配する世界 ―このアリアンツ・アレーナの3階の景観は、あと3ヶ月もすればがらりと変わるだろう。そのときには、約千坪の空間が赤と白に輝くことになる。そのときには、今はまだむき出し状態の木組みのショーケースが、ピカピカのトロフィーで埋め尽くされることになる。そして職人と建築技師は姿を消し、代わりにバイエルンサポーターが館内をぶらつくことになる。昨年6月に着工し、今は工事が最終段階に入っているFCバイエルンの体験ワールドは、この5月にオープンする。

「FCバイエルンを味わおう」― これが体験ワールドのメインテーマであると、プロジェクトマネージャーのザビーネ・ヘーネスはFCB.tvのインタビューに答えて説明した。したがって体験ワールドは、従来の博物館とは全く違うものとなっている。
「トロフィー、ユニフォーム、シューズを展示する ― それは誰にでもできること。今のFCバイエルンを特別なクラブにしているのは、クラブが織りなしてきた数々の歴史。成功、失敗、大きな出来事、小さな出来事、そしてハプニング。こうした歴史を体験ワールドで蘇らせようとしています。ただ眺めるだけのショーケースを遥かに超えた体験をファンの方に提供しようと努力しています。それによりクラブとの一体感を味わってもらえることと思います」

体験ワールドでは、何よりも特に数多くビデオクリップや録画音声を使用して、ドイツのレコルトマイスターの歴史を蘇らせる。
「サポーターをFCバイエルンの歴史の旅へ招待したい。(来館者に)鳥肌が立つ感動の瞬間を味わってもらえるようがんばっている」とファビアン・ラーベは語った。ラーベはFCバイエルン体験ワールドのプロジェクトチームの一員で、展示内容責任者のハンス=ペーター・レンナーの下でコンセプトの細かい点を詰め、数えきれないほどの展示品を収集した。保管所にこれまで集められた5,000点以上の展示品の内、実際に展示されるのは500品ほど、定期的にこれらを入れ替えていくそうだ。これにさらにおよそ1万枚もの写真が加わるという。

当然ながらドイツのレコルトマイスターがこれまでに獲得した全てのトロフィーも展示されるが、これは海上を漂う氷片が氷山の一角であるように、展示品のごく一部にしか過ぎない。他にも実際に使用されたユニフォーム(例えば1部昇格を決めた際にフランツ・ベッケンバウアーが着ていたユニフォーム)、ボール(例えば1967年、当時のヨーロッパカップ初優勝を決めた際に《闘牛》の愛称で知られていたフランツ・ロートが決勝点を決めたボール)、シューズ、キーパーグローブ、ワッペン、コイン、チームのピンバッチ、様々な得点王トロフィー、ゼップ・マイアーが軍人時代に授かった勲章、フランツ・ベッケンバウアーが受賞した《バンビ賞》(ドイツのメディアとテレビ賞で、ベッケンバウアーは1990年監督としてワールドカップ優勝を果たした際にスポーツ部門で受賞)等々だ。