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《キング》ノイアー

ノイアー、FCBを決勝戦に導く

ラッドバッハ相手にアウェーで行なわれたポカール準決勝、全てをかけたPK戦の直前に彼はゴールキーパーのマヌエル・ノイアーのもとへ歩み寄った。
「彼にはこう伝えた。これからはお前がこのシュタディオンの主役だと」
ゴメスは「マヌが今日の試合、我々を救ってくれると感じていた」と言う。途中交代でフィールドを後にしてからは応援に回らざるを得なかったFCバイエルンのゴールゲッターの予感は、見事的中したわけだ。

ノイアーは左足一本でホーヴァル・ノルトヴァイトのPKを止め、それによりレコルトマイスターをポカール決勝戦に導いた。バイエルンは5月12日ベルリンのオリンピアシュタディオンの決勝で、ボルシア・ドルトムントと対戦する。
「マヌエル・ノイアーが勝敗を左右するPKを止めてくれて心から喜んでいる」とスポーツディレクターのクリスティアン・ネルリンガーは、夜遅くにボルシア・パークの地下通路でコメントを残している。

「本当はPK戦に入る前に試合を決めてほしかった」と明かしたノイアーは、実は90分間の戦いですでに2度(前半21分、後半39分)、いずれもドイツ代表のマルコ・ロイスを相手に「ワールドクラス」(ネルリンガー)のセービングで失点を防いでいた。
「今日のマヌエル・ノイアーのパフォーマンスは表彰に値する」とユップ・ハインケス監督も正ゴールキーパーを賞賛し「彼がMVPだ」と語った。

ノイアーは、ボルシアのフィリップ・ダエム主将が放ったPKにもすでに触れていたが「ボールを止める力が足りなかった」という。ノルウェー人のノルトヴァイトがPKの準備をすると、ノイアーは一瞬戸惑ったそうだ。というのも「ノルトヴァイトが蹴るなんて聞いていなかった。どこに蹴るかの情報もなかった」からだとノイアーは明かし、こう続けた。
「単なる感任せ、運も少しは味方をしてくれたため、左足で止めることができた」

不運の後の幸運

PKを止めた瞬間からFCBベンチは際限のない喜びに包まれた。チームメートも、マネージャーも、コーチングスタッフも、全員が好セーブにより個人的なリベンジも果たした26歳の守護神を抱きしめて祝福した。というのも彼は、前季・後季ともにボルシアとの対戦となったリーグ開幕戦2試合でいずれも不運な目にあっており、その後FCBは敗者としてフィールドを後にするはめになったからだ。