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ゴメス、得点王争い

「しぶとい」フンテラールを追い抜くつもり

前半32分。バイエルンサポーターは試合開始からマドリードの戦士たちを祝福し、アリアンツ・アレーナでは何度も「フィナーレ・オーオ」というシュプレヒコールが鳴り響いていた。そんな中、トーマス・ミュラーがVfBシュトゥットガルトのゴールに一直線で攻め上がる。タイミングを一瞬ずらすとミュラーは横パスを出し、これをマリオ・ゴメスが決め先制、自身今季通算26ゴール目を記録した。どちらかというと簡単な一点だったが、これによりゴメスはブンデスリーガ得点ランキングの単独首位に立った。

アレーナにゴール速報が流れたのはその僅か数秒後のこと。
電光掲示板には「シャルケ対ヘルタBSC、1-0、得点者はフンテラール」と表示された。どよめくスタンド、得点王の座を巡り、ハンター(フンテラールの愛称)もほぼ同時に記録を伸ばしてきたのだ。今週半ば、120分間に加えPK戦まで戦い抜き消耗したゴメスが、対シュトゥットガルト戦のハーフタイムでベンチに退いたのに対し、得点王争いでゴメスとの一騎打ちを繰り広げるシャルケのクラース・ヤン・フンテラールは更に1点を追加した(後半42分)。これでフンテラールは27ゴール、ゴメスは26ゴールとなった。

これでブンデスリーガ2011/12年シーズンの得点王争いは最終節へと持ち越された。《トレロ》(ゴメスの愛称)が昨季(28ゴール)に続き連覇を果たすのか、はたまたハンターが初の得点王に輝くのか。
「来週も得点できるようにがんばるよ。ゴールを決めて(得点王に)届けばうれしいし、届かなければクラース・ヤンを祝福するよ、それに値する成績を残したわけだから。彼は本当にしぶといね」と、2-0で制したVfBシュトゥットガルト戦後にゴメスは述べた。

得点王 ― ゴメスにとっては、当然ながら最優先されるタイトルではない。FCBのフォーワードには、二つの「絶対的な目標」があるという。それは得点王ではなく、DFBポカールそしてチャンピオンズリーグでの優勝だ。決勝(5月12日、19日)ではいずれも、優勝トロフィーを夜空へ高々と掲げられるように、自らゴールを決めることでチームに貢献したいそうだ。

ミュラーに投げキッス

とはいうものの、ドイツ代表も務めるゴメスは、DFBポカール、チャンピオンズリーグに続く「三つ目」の《個人》タイトルの獲得に興味がないというわけではなさそうだ。別に隠すつもりはないというゴメスは、だからこそ、FCバイエルンにとっては消化試合となったシュトゥットガルト戦にも半分出場したという。
「当然得点王も密かに狙っている」と26歳の彼は打ち明けた。チームメートもそれを十分に意識している。