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「熾烈な闘争心」

レアル、不安と自信の狭間で

全てが決まるチャンピオンズリーグ準決勝リターンマッチの対FCバイエルン戦を明日に控え、レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督はドイツのレコルトマイスターが守備的に挑んでくるとは思っていない。
「ゴールを決められなければ敗退したも同然だということは、バイエルンも百も承知のはず」とモウリーニョは24日(火)、マドリードで行われたレアルの試合前最後の記者会見でコメントを残した。レアルはミュンヘンでの初戦を1−2で落としている。

ホームのレアルは、さる21日(土)のFCバルセロナとのクラシコを2−1で制し、自信を蓄えてFCB戦に臨むことになる。国内リーグの優勝をほぼ確実にしたマドリードは、10年ぶりとなるチャンピオンズリーグ決勝進出と優勝を目指す。レアル・マドリードは2002年の決勝戦でバイヤー・レバークーゼン相手に2−1で勝利している。

「FCバイエルンは、我々の攻撃のポテンシャルをわきまえている」と言うモウリーニョのチームは、1−0の勝利でミュンヘンのアリアンツ・アレーナでの決勝戦へのチケットを手にすることになる。だがモウリーニョは、明日水曜夜に繰り広げられる90分間もしくは120分間の戦いが一筋縄ではいかないことも百も承知だ。
「バイエルンで一番気にかけているのは、熾烈な闘争心だ」とポルトガル人の彼は言う。
「選手個々の質よりもチームとしての力が物をいう。FCバイエルンにはその力がある」

スペインメディアもまた、数多くの名勝負が繰り広げられてきたエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウでは熱いバトルになることを、ミュンヘンに対して予告している。スポーツ紙《マルカ》は、元レアルのフォーワド、フアニートことフアン・ゴメス・ゴンザレスが、ヨーロッパカップ戦の前に相手のインテル・ミラノを威嚇するつもりで語った伝説の言葉「90 minuti en el Bernabéu son molto longos(スペイン語で:「ベルナベウでの90分はとても長い」という意味)をそのまま記事の見出しとしている。またレアルのスポーツディレクターのジネディーヌ・ジダンは、ビデオメッセージを通じてファンにこう語りかけた。
「この試合に勝つには、みんなの力が必要だ」

一方レアルのモウリーニョ監督は、バルセロナ戦の勝利後の浮かれムードを抑えることに心を砕き、メディアの派手な特集へのコメントも極力避けていた。モウリーニョは全集中力をミュンヘン戦に向けようとしている。昨年もレアルでFCバルセロナと対戦した準決勝で敗退しており、また2005年、2007年にもFCチェルシーの指揮官としていずれもFCリバプール相手の準決勝で敗退しているだけに、なおさらだ。

スターティングメンバーについて、世界屈指の名監督であるモウリーニョは、試合を明日に控え明かそうとはしなかった。確定しているのは、元バイエルンのハミト・アルティントップとの再会が実現しないことだけだ。彼はヌリ・シャヒン、リカルド・カルバーリョ、ラサナ・ディアラと同様、この試合に挑む20名のメンバーから落選した。

前予想では、モウリーニョがミュンヘンでのファーストレグとバルセロナ相手のクラシコの最近2試合と同じ布陣で挑むことが有力視されている。モウリーニョはこう述べた。
「私はこの試合に勝つことを期待している。みな決勝進出にふさわしい選手だからね」
だがそれはFCバイエルンの選手とて同じことだ。