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「小さなチャンス」を活かす

FCB、「キラ星のごとく燦然と輝けるか」

走り回るカメラマン、コメントを拾おうとする記者。バイエルンのスター選手と写真を撮ろうと集まった数えきれないほどのファン。24日(火)朝、ミュンヘン空港は騒然としていた。それもそのはず、サッカー王国ドイツが、ミュンヘンが、そして特にFCBサポーターが、「本年これまで最大のハイライト」(トーマス・ミュラー)をどれほど心待ちにしていることか! バイエルンの専用ジェットは290人の乗客を乗せ11時少し前にミュンヘンを離陸、それから2時間少々、25日(水)夜チャンピオンズリーグ準決勝リターンマッチの対レアル戦(20:45よりライブティッカー及びにFCB.tvの無料ウェブラジオにて放送予定)が行なわれるマドリードに着陸した。

「我々はチャンピオンズリーグで今季すばらしい成果を残してきた。準決勝に勝ち進んだだけでもとても大きな成果だ。後は我々のサポーターが夢見る決勝進出を実現できるように頑張る」と代表取締役社長のカール=ハインツ・ルンメニゲは、ルフトハンザの世界最長の旅客機A340-600機に搭乗する直前に語った。ホームのアリアンツ・アレーナでの開催が決まっているCL決勝戦への出場が決まれば、「歴史的」な事件であると56歳の彼は言う。というのも「それを成し遂げたチームは、未だかつてなく、バルセロナやレアル・マドリードのような強豪チームですら成し得ていない」からだ。

その快挙を成し遂げるためにも、バイエルンは完売のエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで、2−1で先勝したファーストレグのリードを守り抜かなければならない.これが決して容易な任務ではないことはルンメニゲも百も承知でこう述べた。
「(ファーストレグに)マリオ・ゴメスが決めた終了寸前のゴールで小さなチャンスを手にしており、その小さなチャンスを活かせるよう努力する」
ウリ・ヘーネスはレアルが「全身全霊」で決勝進出を目指してくると予想する。
「だがそれは我々とて同じこと」とFCBの会長は付け足した。

しかしどのような作戦を立てて臨むというのだろうか? 確定しているのはただ一つ、マドリードでレアルを無失点に抑えられれば、FCBの決勝進出が決まる、それだけだ。
「難しい任務だ」とユップ・ハインケスは言う。というのもスペインのラ・リーガの首位を突っ走るレアルは、次々と新たなゴール記録を打ち立てている最中にあるからだ(34試合で109ゴール、ロナウド一人で44ゴールを記録)。
「これからも彼らの攻撃にとてつもないポテンシャルが秘められていることを窺える。レアルはヨーロッパでナンバー1と言っても過言ではないだろう」

レアルには「謙虚な態度」で挑む

FCBの守備陣は大仕事を控えているわけだ。しかし攻撃面でもミュンヘンは相手を「針で刺す」(ルンメニゲ)ような鋭い攻撃を仕掛けたいところ。なにせ「一つでもゴールを奪うことが重要だ」とルンメニゲが言うように、そうなるとレアルは延長戦に突入するために2ゴールが必要となるからだ。これまでのデータを調べてみると幾らか希望が湧いてくる。マドリードは今季通算26回のホーム戦で20ゴールを喫している。これに対してバイエルンがアウェー戦26試合でゴールを奪えなかったのは、僅か6試合に過ぎない。

だがそれはさておき、決勝の夢をかなえるためには「キラ星のごとく燦然と輝くパフォーマンス」(ルンメニゲ)が必要であることは、ドイツのレコルトマイスターも百も承知。バイエルンの代表取締役社長は、この試合では相手に対して「大きな敬意」を表すと共に「謙虚な態度で」取り組むことを明言した。ハインケス総監督もこう付け加えた。
「ギリギリの接戦になるだろう。だが我々はマドリードでも勝つだけの力はある」

ハインケス、選手選考に一苦労

マドリードで、と言えば、ベルナベウで、すなわちミュラーの言葉を借りれば「世界で最も印象深いスタジアム」の一つでだ。熱狂的な8万人のスペインサポーターは、さる21日(土)にはライバルのFCバルセロナを2−1で下し、国内リーグ優勝をほぼ確実にしたレアルのイレブンを大声援で後押しするだろう。だがそれも、バスティアン・シュヴァインシュタイガーには何の問題もないそうだ。
「熱いサポーター、燃える相手。それだけで、こちらのモチベーションも自然と上がる」