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「胸を張れ」

FCB、失望するも視線は前へ

終盤、FCバイエルンは再度全力でドルトムントゴール目がけて全員攻撃を仕掛けていった。しかしその甲斐もなく、ロスタイム、ドルトムントのネヴェン・スボティッチがヘディングで逸らしたボールがあわやオウンゴールというシーンも、クロスバーに阻まれる。何をしても、あろうことか同点弾は生まれなかった 。

「今宵のバイエルン・ミュンヘンは間違いなく運に見放されていたと受け入れるしかあるまい」と代表取締役社長のカール=ハインツ・ルンメニゲは、フォワード、ロベルト・レヴァンドフスキのヒールでのゴール(後半32分)が決定弾となり、アウェーのドルトムント戦を0−1で落とした後に述べた。ユップ・ハインケス総監督はこうまとめた。
「最後はほんの少しだけ運が足りなかった」

ブンデスリーガの頂上決戦は凄まじい幕開けを見せた。試合開始のホイッスルが鳴り響くと、早速マリオ・ゴメスにこの試合初のチャンスが訪れた。だがその後試合を支配したのはドルトムントで、FCBは自らのペースを掴めずにいた。
「彼らは尋常じゃないほど圧をかけてきて、幾度となくチャンスをつくったが、マヌエル・ノイアーが止めてくれた」とユップ・ハインケス総監督は振り返る。レヴァンドフスキのヘディングシュート(前半37分)は幸運にもポストに救われた。

ハーフタイム後は力関係が一変。バイエルンは守備面ではドルトムントにほとんどチャンスを与えず、攻撃面ではゴールに迫り始めた。
「前半はドルトムントが優勢だったが、後半は我々が勝っていた」とルンメニゲは話している。キャプテンのフィリップ・ラームによると、0−0の状況で「通ればゴールキーパーと1対1というところでラストパスが繋がらなかった」シーンが三度はあったという。ラームによれば、そのような「些細なこと」で試合は決まるという。

レヴァンドフスキによるドルトムントのゴールも一瞬のできごとだった。
「あのような奇妙な失点をしてしまい、残念だ」とハインケスも認めている。バイエルンの守護神ノイアーによれば、失点の「タイミングが悪かった。突然のできごとに出鼻をくじかれた」という。それでもドイツのレコルトマイスターは諦めることなく、終盤には全員攻撃を仕掛けた。だが、いつ決まってもおかしくなかった、バイエルンを窮地から解放する待望の同点弾は決まらなかった。

最大のチャンスとなったロッベンのPKも、ドルトムントのゴールキーパー、ロマン・ヴァイデンフェラーに止められた(後半40分)。オランダ出身の彼は自分のミスを信じられない様子で、その表情はショックに歪んでいた。これまで10回続けてPKを確実に決めてきたのに、ドルトムント戦でついにそのすばらしい連続成功記録はストップした。深い失望感に包まれていたに違いないが、ロッベンはそれでも記者の問いにこう答えた。
「決めなくては。チームメートとサポーターの皆さんに本当に申し訳ない」

「これは痛い」