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「待ち遠しくてたまらない」

FCB、「歴史的なチャンス」を活かせるか

非公開練習にもかかわらず、《ゼーベナー・シュトラーセ》(ゼーベナー通りにあるFCバイエルンの本拠地)には数百人ものファンが押し寄せた。それもバイエルンの最初の選手が練習場へ姿を現す何時間も前からだ。アリアンツ・アレーナ内のプレスルームは記者で溢れ、ミュンヘン市内はお祭りムードで沸き返る。その上にこの絶好の好天だ。条件は全て整った。後はFCバイエルン対FCチェルシーの2012年チャンピオンズリーグ決勝戦のキックオフを待つばかりだ(19日(土)20:45よりライブティッカー、及びにFCB.tvの無料ウェブラジオにて放送予定)。

「我々には歴史的なチャンスが巡って来た」とユップ・ハインケス総監督は集まった約200名の記者の前で述べた。ホームでの決勝戦への進出を決めた時点で既に、ミュンヘンは歴史にその名を刻んだ。というのも、これまでチャンピオンズリーグでホームでの決勝戦まで勝ち残ったチームは、1チームとして存在しなかったからだ。FCBは残すところ、ハインケスが言うように「最後を王冠で飾る」ことを目指すのみ。決勝で《ブルーズ》(青いユニフォームに因んだFCチェルシーの愛称)を倒せば通算5度目の欧州制覇が決まり、FCバイエルンは優勝回数でレアル・マドリードとACミランに次ぎ3位となる。

だがそれまでの道のりはなおも遠い。FCチェルシーという最後の手ごわい相手を押し退けて行かなければならない。
「互角の戦いとなる」と代表取締役社長のカール=ハインツ・ルンメニゲは確信している。ハインケス監督はきっぱりと次のように言い切った。
「 我々が優勢だという高揚感を共にしたことはない。チャンピオンズリーグの決勝となると、どちらかが優勢ということなどありえない。極めて謙虚な態度で臨むべきだ」

彼のチームの主将・副将も同意見。チェルシーがCL準決勝でやってのけたように、FCバルセロナと2戦交えて勝ち進んだチームこそ「本来ならば優勝候補」であるはずだとバスティアン・シュヴァインシュタイガーは語る。フィリップ・ラームは、決勝戦では「ささいなこと」により試合が決まると予想する。しかし、である。本日金曜の記者会見の席に臨んだ三名の意見が一致したように、2012年決勝戦をホームのアリアンツ・アレーナで戦える点は「ちっぽけなアドバンテージ」(ハインケス)だ。

ハインケス:チェルシーが引いて守るとは考え難い

「我々はここの芝を知り尽くしている」
ハインケスには分かっている。彼のチームが今シーズン築いてきた「チャンピオンズリーグの伝統」を、決勝でも守り抜かねばならないことを。これはつまりホーム戦に勝利することを意味している(これまで7戦7勝)。
「とても、とても自信がある」というラームは、その理由をこう語った。
「ホーム戦ということで、我々選手も多少安心感を持てる」
さらにシュヴァインシュタイガーはこうコメントした。
「もしこの試合がスタンフォード・ブリッジで行われるのであれば、チェルシーも同じことを言うだろう。芝も環境も知り尽くしているだけに、我々に有利だと」