presented by
Menu
「全てがセンセーショナル」

FCB体験ワールド開門

言うまでもなくFCバイエルンが勝ち取ったトロフィーは全て展示される。当然ながらフランツ・ベッケンバウアーをはじめ、クラブが誇ったずば抜けた選手たちも、しかるべく称えられている。この体験ワールドは、サッカークラブの記念館としては紛れもなくドイツ最大だ。しかしアリアンツ・アレーナ内の約千坪の空間を埋め尽くすトロフィー、写真、歴史の真の魅力は、見る者に与える鳥肌が立つ程の感動だ。

ドイツのレコルトマイスターの112年の歴史を展示する場所が博物館ではなく、FCバイエルン体験ワールドと命名されたのも、まさにそのためだ。本日金曜(5月25日)、この体験ワールドはその門を開放した。
「完全に脱帽したよ。全てがセンセーショナル、FCバイエルンにとりマイルストーンでもあり宝でもある」
体験ワールドに魅了されたウリ・ヘーネスの感想だ。
「実にファンタスティックな出来栄え、これほどとは想像だにしていなかった」

「FCBの歴史が蘇る」

というのもFCBの会長は、マンチェスター、アムステルダム、バルセロナ等、各地のクラブ記念館をこれまでに訪れたことがあり、彼によるとそのどれもが「少しつまらない」ものであったからだ。そこでFCバイエルンの体験ワールドでは、誰もやっていないことをやろうと思ったそうだ。
「FCバイエルンの歴史を、印象的に、エンターテインメント性を持たせて楽しめるように展示したかった」とカール=ハインツ・ルンメニゲは語っている。
「退屈な博物館ではなく、FCバイエルンの歴史をリアルに体験できるような再現方法を目指した」

スタッフの努力の結果は、見せたり聞かせたりするだけにはとどまらない。ザビーネ・ヘーネス、ユルゲン・ムート、ペーター・レンナー率いるプロジェクトチームは、バイエルンのオフィシャルパートナーであるアウディー社、アディダス、サムスン、オスラムと協力して、ビデオや当時の実況テープ、音楽を活用し、感動的な演出を実現した。来館者はバイエルンの歴史の中に、頭だけではなくその心までもがどっぷりとつかることになる。

クラブ魂を覗く

特大スクリーンでは、例えば1932年、対アイントラハト・フランクフルト戦の2-0での勝利によりFCバイエルンを初のドイツマイスターに導いた2つのゴールが映し出される。それに1974年の、当時のヨーロッパ各国の国内リーグ王者による大会、「ヨーロッパ・チャンピオン・クラブズ・カップ (European Champion Clubs' Cup)」決勝の対アトレティコ・マドリード戦を引き分けに持ち込み再試合へと繋げた、カッチェの愛称で親しまれたシュワルツェンベックが叩き込んだスーパーゴールもだ。さらに2001年、最後の最後で優勝を決めたパトリック・アンデションのゴールや、2010年5月、チームをマイスターに導いたルイ・ファン・ハール監督のミュンヘン市庁舎のバルコニーでのスピーチ。ほかにもなんと観客にクラブ魂の神髄を覗かせる、11分間のショートムービーまでもが制作された。