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「感無量だ」

FCBファミリー総出でミュラー=ヴォールファールトを祝福

FCBファミリーが全員勢揃い! フランツ・ベッケンバウアー、ゲルト・ミュラー、パウル・ブライトナー、《ブッレ》(雄牛)の愛称で親しまれたフランツ・ロート、《カッチェ》と呼ばれたゲオルグ・シュヴァルツェンベック、それにウリ・ヘーネス、フリッツ・シェーラー博士、ベルント・ラウフらFCB首脳部の面々、取締役会からはカール=ハインツ・ルンメニゲ、カール・ホプフナー、マティアス・ザマー、アンドレアス・ユングら、さらには全選手そしてユップ・ハインケス総監督を中心とするスタッフが一堂に会したのだ。ほかにもドイツサッカー協会DFBからはヴォルフガング・ニールスバッハ会長とチームマネージャーのオリバー・ビアホフが臨席。これだけの面々が揃った理由はただ一つ: Dr.ハンス=ヴィルヘルム・ミュラー=ヴォールファールト博士を祝福するためだ。

16日(木)夜、FCバイエルンは、ミュンヘン市内のイングリッシュガーデン内の《ゼーハウス》で、70歳を迎えたチームドクターの誕生会を開催した。とても打ち解けた和やかな雰囲気の会場に集った190名のゲストは、ムルとの愛称で親しまれるトームドクターに乾杯を捧げた。
「クラブが私のためにこのようにすばらしい、すてきなパーティーを催してくれて、感無量だ」
誕生日を迎えたミュラー=ヴォールファールトは、スピーチでこう述べた後、妻二人の子供への感謝の気持ちを表した。
「家族が私に力を与えてくれる」

だがFCバイエルンもまた、自身の「原動力」であるとミュラー=ヴォールファールトはいう。
「信頼されていることがひしひしと伝わってくる。医師としてのキャリアの中で、それ以上望めるものはない」
またチームからも元気をもらっていると彼はいう。
「彼らが練習や試合で見せる、断固たる意思の強さ、底知れぬ努力、熱い情熱、そして大きな喜びは、私にも伝染する」

FCBの代表取締役カール=ハインツ・ルンメニゲは、「35年間、ということは彼の人生のちょうど半分」をFCバイエルンのために捧げてくれたミュラー=ヴォールファールトは、クラブの最重要人物の一人であると称えた。
「確かに彼は、我々のために自分の足でゴールを決めたことこそなかったが、彼がいたからこそ、数えきれない程のゴールが生まれ、成功を収めることができたのだ。人は就く職を選ぶ。だが時には職が人を選ぶこともある。ハンス=ヴィルヘルム・ミュラー=ヴォールファールトがそれを証明している。この世に自分の職業に全てを注ぎ込み、仕事に最大の幸せを感じる人はいるかと聞かれたら、いるよ、ムルがそうだと答えるだろう」

ドイツサッカー協会会長ニールスバッハは、ミュラー・ヴォールファールトの専門知識の恩恵を受けているのは、何もFCバイエルンだけではないと語った。
「先生は、すばらしい実績で誰からも信頼された。その証拠に、他のクラブも、FCバイエルンとの対戦を控えていようが、選手を先生のもとに送り込む。他のクラブの選手ならば、適当な治療で済ませてしまえという誘惑も大きいはずだ。だがムルは、そんなことはみじんたりとも考えたりしない。またFCバイエルンというクラブにも、そのような悪知恵は存在しない」
ニールスバッハはさらにこう続けた。
「自分たちのお抱え医師の持つ能力を、他人にも提供するというのは、ウリ・ヘーネス、カール=ハインツ・ルンメニゲ、そしてカール・ホプフナーのとても立派な決断だ」

ゼーハウスでの祝賀会は、深夜1時半まで続いた。メニューを彩ったのは、鳥レバーの枝豆ピューレ添え、魚介類のカルパッチョ、サルテインボッカにデザートビュッフェだった。プレゼントの代わりに、バイエルン州の身体障害者学校に寄付をと、ミュラー=ヴォールファールトは希望を伝えていたが、FCバイエルンもまたDFBも、小さなプレゼントを用意しており彼に手渡した。ミュラー=ヴォールファールトを「貴重な逸材」と評するDFBのニールスバッハは、さらにこう続けた。
「まだこれからも延々と続くであろう先生のライフワークに最大の称賛を!」