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臨時サイドバック

バドシュトゥーバー:「全力でこなしてみせる」

彼の好きなポジションでないことは、もはや誰もが知っている。だが文句を言ってもしかたが無いことは、ホルガー・バドシュトゥーバーも百も承知。
「新たな役割を認識し、全力でこなしてみせる。監督の信頼に応えられるよう全力を尽くすのみ」
疲労骨折を負ったダヴィド・アラバは、いまだにリハビリ中、ディエゴ・コンテントも負傷離脱中。ハインケスが出した答えはバドシュトゥーバー。臨時サイドバックの誕生だ。

23歳のバドシュトゥーバーは、今季これまでの全3試合で左サイドバックとしてプレー、徐々に新たなポジションにも慣れてきているようだ。15日(土)のマインツ戦(3-1)では、アシストを決める活躍も見せた。
「そろそろ慣れてきた。(サイドバックの)動きを取り戻すのに少し時間がかかった」とバドシュトゥーバーは語った。

「動きを取り戻す」? ― 実はFCB育ちのバドシュトゥーバーに今回与えられた左サイドバックのポジションは、彼にとり決して未知の領域ではないのである。バドシュトゥーバーは、ルイス・ファン・ハール監督のもとでは、定期的に左サイドバックとしてプレーしていた。2010年にはDFBポカールの決勝戦でも、チャンピオンズリーグの決勝戦でも、サイドを務めていた。同年夏、南アフリカで開催されたワールドカップでは、ヨアヒム・レーヴ代表監督のもと、グループステージでの最初の2試合を左サイドバックとしてプレーした。

しかし大会後に状況は一変する。バドシュトゥーバーは、FCバイエルンでもドイツ代表チームでも、センターバックとしての先発ポジションを勝ち取った。昨季はブンデスリーガ33試合、チャンピオンズリーグ10試合に加え、ユーロ2012の全試合にディフェンスリーダーとしてセンターで出場。そして今季も同じ役まわりを演じるつもりでいるそうだ。
「センターの方が好き。いずれポジションを戻したい。その方が長所を活かし、チームの役にも立つ」

バドシュトゥーバーは、いずれはセンターバックのポジションに戻ると信じて疑わない。
「自分の実力はきっちりと把握している。昨年残した功績も、将来成し遂げる成功も」とドイツ代表の彼は自信満々に語った。厳しさを増したポジション争いに関しても「受けて立つ。全く心配していない」と彼は言う。バドシュトゥーバーは、今年「次なる一歩を踏み出したい。良い予感がしている」そうだ。

ハインケスとノイアーは称賛

これまでの間に、左サイドバックとしても着実な成長ぶりがうかがえる。
「このポジションでも成熟してきた。勝負所が分るようになり、視野が広がった」
ハインケス監督も、バドシュトゥーバーのプレーを「80点以上のパフォーマンス」である評価、マヌエル・ノイアーも次のように称賛している。
「機能している。長い距離を走り、がんばって攻撃参加もしている」

バドシュトゥーバーは、この言葉を耳にしたらさぞかし喜ぶことだろう。というのも彼は目標についてこう語っているからだ。
「チームに左サイドバックは安心だ、という印象を与えたい」
データもバドシュトゥーバーの安定感を裏付けている。これまで奪われた失点は、すべてセットプレーからだった。