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気を取り直したFCB

勝ちは取り逃すも首位独走

バイエルンのオフィシャルパートナーである《MAN》製のチームバスは、紛れもなく奇跡のバスだ! 何も走行性能がずば抜けていて、内装が高級で乗り心地が最高だから、というわけではない。《MAN》のバスは、なんとムードメーカーとしての役割も果たしてしまうのだ。17日(土)、FCバイエルンは《デア・クルップ》(「ザ・クラブ」を意味するニュルンベルクの愛称)とのアウェイマッチに1-1で引き分けた。ニュルンベルクを後にしたFCBの一行はトーマス・ミュラーによると「先制点を奪ったにもかかわらず引き分けに終わりイラついていた」という。だが170キロメートル先のミュンヘンでバスから降りたった一行は「よいムード」だと、FCB広報担当のマルクス・ヘルヴィックは自身のツイッターでつぶやいた。《MAN》バスのおかげである!

実はこれにはちょっとしたトリックがあった。《MAN》バスは車内では、道中、レーヴァークーゼン対シャルケのナイトゲームを生中継、バイエルンの選手たちが見守る中、ホームのレーヴァークーゼンがシャルケを見事に2-0で下したため、みな大いに盛り上がったというわけだ。というのもその結果、FCBはニュルンベルク戦に勝ちきれなかったにもかかわらず、2位シャルケとの勝ち点差が8に開いたからだ。
「この引き分けは問題ない。何一つもね」とハインケスは試合後にコメントを残していた。敵地での6戦目にして今季初めてアウェイで勝ち点を取りこぼしたFCバイエルンの総監督は、この結果をあまり気にはしていないようだ。

FCBの総監督は、先発メンバーを大きく入れ替えて185回目となったバイエルン=フランケン・ダービーに臨むことを余儀なくされていた。というのもケガ人(ロッベン、リベリー、ボアテング)に加え、いまだコンディションが完全に戻っていない者(バドシュトゥーバー、ゴメス)、今週半ばに行なわれた代表戦により疲労が溜まっており、今後3週間にわたり週2試合の過密スケジュールが続くことを踏まえると休養が必要な者(ラーム、マルティネス)が続出したからだ。アウェイ戦だからこそ、ときには勝ち点1で我慢しなくてはならないことは、ハインケスも百も承知だ。

だが試合後に「もったいない」結果となったと述べたバスティアン・シュヴァインシュタイガーは、「勝ち点2を失った」と悔しさをにじませた。というのもバイエルンは、前半3分のマリオ・マンジュキッチの今季通算9ゴール目で早々と先制に成功した上に、ラフィーニャ(前半35分)、シェルダン・シャキリ(前半40分)、トニー・クロース(前半45分)と前半中にリードをさらに広げるチャンスもあった。
「2点目、3点目を決められなかったのがミソ。そうなるとたいていは後にツケが回ってくるものだ」とハインケスは語った。

ファイティングスピリットを前面に出して戦って来たニュルンベルクは、後半開始早々に元バイエルンのマルクス・フォイルナー(後半1分)がミドルレンジから同点弾を突き刺した。大きく変化したシュートについて、本人は試合後にこう述べた。
「最初は正面かと思ったが、コースが急に変わった。マヌエル・ノイアーも度肝を抜かれたに違いない」
一方のノイアーは失点シーンをこう振り返っている。
「私にとっても非常に難しい球だった。死角から飛んできた上、途中で弾道が変化した。なんとか片手で反応しポストの外に弾こうと試みたが、気づいたら入っていた」