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「牙を剥け!」

「根性と負けん気」で軌道修正

試合終了のホイッスルがスタジアムに鳴り響くと、バイエルンの選手たちからはホッとした表情が窺えた。試合終了後、バスティアン・シュヴァインシュタイガーはチームメートを集めて円陣を組んだ ― あたかも今一度チームの絆を確かめ合うかのように。その後は全員で踊って歌い勝利への喜びを爆発させた。FCバイエルンは、ブンデスリーガでは今季唯一の敗北となっている前季のレーヴァークーゼン戦と、先日のFCアーセナル相手に喫した0-2での敗戦のリベンジを果たしたわけだ。バイエル04レーヴァークーゼンとのアウェイ戦での2-1(前半1-0)での勝利が、待望のマイスターへの大きな一歩であることは言うまでもない。

これで優勝が決まるまでの勝ち点のマジックナンバーは、残り8試合で5点となった。理論上は代表戦を挟み30日(土)に行なわれる次節のハンブルク戦で、優勝が決まることもあり得るわけだ。だが試合後にマティアス・ザマーは、こうした数字遊びには興味がないと次のように述べた。
「どうでも良い。勝ち点差20でリードしていることは百も承知。だが我々の目標を達成するためには、もっと成長しなくてはならない点が幾つも残されている」

FCBのスポーツディレクターが言わんとするところは、具体的には「攻守の切り替えであり、注意力であり、基本的なポジショニング」である。アーセナル戦、デュッセルドルフ戦、ホッフェンハイム戦では、これらの点で「2、3パーセント(パフォーマンスの)落ち込みが見られた。我々にそんな余裕はない」とザマーは言う。レーヴァークーゼン戦に関しては、45分間は「良くやった」とザマーも評価している。
「だが45分間だけだと、いつかは足りなくなる。今後も弱みを認めて、向上して行かなければならない」

いずれにせよ前半のプレーは、それに向けた「手始め」であったとザマーは言う。バイエルンは相手を自陣深くへと押し込み、相手にほとんどチャンスを許すことなく前半37分にはマリオ・ゴメスのゴールで先制した。もっとも後半は、「ボールに対しての激しさと思い切りの良さを幾らか失ってしまった」とザマーは分析している。シュヴァインシュタイガーは「ビルドアップでミスを犯し過ぎた」と述べた。こういった点からも、ズィーモン・ロルフェス(後半30分)の同点弾は決まるべくして決まったといえる。