presented by
Menu
感動の記者会見

さらばブンデスリーガ 、ハインケスの目に涙

試合開始前の送別式で5万人の観客から盛大な拍手を受けた際には、クールに手を振り大歓声に応えていた68歳のハインケスも、4-3の逆転勝利後の記者会見でその時の心境について聞かれると、感激のあまり言葉に詰まり、その目には涙をにじませていた。ハインケスを励まそうと拍手を送った集まった記者たちの声援に応えるべく、ハインケスは30秒ほどしてから再び語り始めた。本サイトfcbayern.deでは、そんなハインケスの涙の記者会見をまとめて紹介する。

メンヒェングラットバッハ戦について:

「最初の10分から15分は我々の思惑通りのサッカーができず、相手に意表をつかれてしまった。アシスタントコーチのペーター・ヘルマンには、チームはまだマイスター祝賀会の真っただ中にいるみたいだと冗談を言ったくらいだ。ポジショニングが悪く、簡単なパスミスも目立ち、ハーフタイムにしっかりと修正する必要があった。しかし、後半には今季の我々のサッカーを取り戻すことができた。とても面白い、見応えのある試合だったと思う。選手たちが私のためにサッカーをしてくれていることが伝わってきた。私に勝利をプレゼントすることができ、みな喜んでいたようだ」

ブンデスリーガに別れを告げることについて:

「とても感動的な瞬間だった。ここは私にとり選手としの原点でもあり、また監督としての原点でもあるからね。当時のベーケルベルクのままだったら、さらに感情がこみ上げて来ていたかもしれない。というのもベーケルベルクは、多くの成功や、苦い敗北、奇妙な出来事を経験させてくれた思い出の地であるからだ。ファンの皆さんにも観客の皆さんにも、このように素晴しい送別式を準備していただき、心より感謝申し上げる」
ハインケスはそう語ると目に涙を浮かべ、こう続けた。
「私の故郷はここにあると、そう感じさせてくれて、本当にありがとう」

記者たちの拍手に励まされ、ハインケスは30秒ほどしてから再びチャンピオンズリーグ決勝戦について語り始めた:

「ドルトムントでの結果が物語っているように、決勝戦のことを全く考えないのは不可能に近いことだ。それだけに今日のところは私のチームのパフォーマンスも許してやらねばならないかもしれない。決勝戦のことで頭がいっぱいだったのだろう。だが、それでも勝ちきることでリズムを保ち、さらに弾みを付けることができたのは大きい。グラットバッハには随分と追い込まれた。彼らは良いシステムを用いて、素早い攻守の切り替えを武器に、素晴しいハイプレスを見せてきた。ウェンブリーに向け、申し分の無い練習相手だったと言える」

記者会見終了後、チームはいつものようにミュンヘンに戻るために飛行場に直行するのではなく、シュヴァルムタールにある農家を改築したハインケスの実家を訪れた。ハインケスは、チームをザウアーブラーテン(お酢でマリネした牛肉を蒸し煮したドイツの名物料理)の夕食会に招待、偉大な監督の感動的な一日を、それにふさわしい最後のひと時で締めくくった。