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PK戦で決着

マルティネスもコンフェデレーションズカップ決勝進出

FCバイエルンのハヴィ・マルティネスを擁する、先のワールドカップでも欧州選手権でも優勝したスペインは、強豪イタリアに対しPK戦の末なんとかコンフェデレーションズカップ決勝進出を決めた。試合終盤にセンターフォワードとして途中出場したマルティネスは、共に三冠を達成した仲間たちとの対戦を楽しみにしているそうだ。
「これで、ルイス(グスタヴォ)とダンテを相手に、4つ目のタイトルをかけて戦える」

スペインは、灼熱のフォルタレザで行なわれた準決勝で幾度もピンチを迎えながらも、120分間をスコアレスで耐え抜き、PK戦の末イタリアを7-6で下した。マルティネスはこの日なんとセンターフォワードのポジションで途中出場、試合終了のホイッスルが鳴り響くとフィールド上で仲間たちと決勝進出に狂喜した。試合後マルティネスは、スタジアム内の通路で目をキラキラと輝かせながらこう語った。
「ブラジル相手にマラカナンで決勝戦をやれるなんて夢のようだ」

マルティネス、ホッとする

イタリアのレオナルド・ボヌッチが外し、スペインのヘスス・ナヴァスが試合を決める14本目のPKをゴールネットに突き刺した瞬間、ドイツのレコルトマイスターでボランチを務めるマルティネスは心底ホッとした表情を浮かべていた。というのも「次は僕の番だった」というマルティネスは「心拍数がものすごく上昇していた。PKは運だからね」とその時の心境を明かしてくれた。

もっとも世界最強のスペイン代表は、プレッシャーに負けない勝者のメンタリティーで運をも味方に付け、過去にも幾度となくピンチを乗り越えてきている。ユーロ初優勝を決めた2008年の欧州選手権では、準々決勝で今回と同じイタリアと対戦、PK戦の末勝利をおさめ、2010年ワールドカップ南アフリカ大会の決勝戦では、延長戦で決勝ゴールを決めたほか、昨年のユーロでは、ポルトガルとの準決勝でPK戦にもつれ込んだものの、決勝に勝ち進んでいる。

中二日の過密スケジュール

30日(日)にリオ・デ・ジャネイロで行なわれるブラジル代表との頂上決戦に向け、スペイン代表に残された時間は後2日。ヴィセンテ・デル・ボスケ監督は、シャヴィ、イニエスタら世界チャンピオンの選手たちが、過密スケジュールの疲れを夢の舞台でブラジルと対戦できるという喜びで吹き飛ばしてくれることに期待を寄せる。
「マラカナンでブラジルと対戦できるのだから、子供のように喜ぶべきだ。あそこで良い試合を見せたい」

イタリアは、PK戦で破れたとはいえ、2012年ユーロ決勝戦で喫した0-4という屈辱的な敗北にけりをつけることができた。この試合でデル・ボスケは、終盤にマルティネスを前線に起用して、見る者を驚かせた。この采配を本人はこう説明した。
「フィジカルが強い選手が必要だった」

初のセンターフォワード

マルティネスは指示通り前線からプレスをかけた。
「ピルロとデ・ロッシをもっと抑え込みたかった」とミュンヘンのボランチは説明し、笑いながらこう続けた。
「とはいうものの、センターフォワードはこれまでにプレー経験がなかったしね」
それでもマルティネスは任務を見事なまでに遂行し、エマヌエル・ジャッケリーニ(延長前半3分)とシャヴィ(延長後半10分)がいずれもポストを叩くなど、スリリングな展開となった延長戦では、イタリアゴールを脅かすシーンも幾度か演出してみせた。

スペインのレギュラー陣に疲労がたまっていることもあり、ヤングスターのネイマールを中心とするブラジルの豪華な攻撃陣に対抗する必要上、決勝戦でマルティネスがスタメン起用される可能性は大いにある。もしそうなれば、今度は本職の守備的ミッドフィールダーのポジションで出場することになるだろう。
「準備万端だ。昔から一度はマラカナンで試合をすることを夢見てきた」とマルティネスは意気込みを見せる。それもそのはず、夢の舞台でバイエルンのチームメートであるルイス・グスタヴォとダンテを相手に4つ目のタイトルをかけて戦えるのだから。ミュンヘンのチームメートと新監督のペップ・グアルディオラも、テレビを通して彼らのプレーを見守るに違いない。