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CL白星スタート

「最高のスタート」

キックオフを30分後に控え、アリアンツ・アレーナの電光掲示板には、5月25日のハイライトビデオが映し出された。ちょうど115日前にドイツのレコルトマイスターが12年ぶりに欧州制覇を成し遂げた瞬間をまとめたビデオは、観客だけでなくバイエルンの選手たちをも釘付けにした。だがバイエルンの選手たちは、それにより集中力を奪われることなく、新たなシーズンの幕開けとなるモスクワ戦に向け、一気にヒートアップした。

「チームはロンドンでのドルトムント戦を思わせる素晴らしい試合を見せてくれた」と代表取締役のカール=ハインツ・ルンメニゲは述べた。CSKAモスクワを相手に3-0(2-0)と快勝したディフェンディングチャンピオンのバイエルンのパフォーマンスは、ウリ・ヘーネス会長も「素晴らしかった」と称賛。FCBは、立ち上がりからハングリーに相手ゴールへと襲いかかり、わずか180秒で先制点を奪ったのだから、それもそのはず。チャンピオンズリーグでの今季初ゴールは、ダヴィド・アラバの直接フリーキックから誕生した。

「出だしからアグレッシブにプレーし、相手に圧をかけた」とアリエン・ロッベンが言うように、FCBはロシアで昨シーズン2冠を達成したCSKAに高い位置からプレッシャーをかけ続けた。
「豊富な運動量で相手にプレッシャーをかけ続けることで、全くといって良いほどチャンスを許さなかった」とトニ・クロースは、この日チームが見せた守備意識の高さを称賛した。キャプテンのフィリップ・ラームは、2-0で制したハノーファー戦と比べても、「よりアグレッシブに少ないミスで組織的に」戦えたと振り返った。

決定力に関しても、チームは一段と集中した姿を見せた。前半終了間際には、マリオ・マンジュキッチが追加点を奪い、チームに落ち着きを与えた。
「とても良いサッカーができた、特に前半は」と語ったペップ・グアルディオラは、満足げにこう付け加えた。
「とても、とても良くやってくれた」
ケガ明けのため、後半25分からの途中出場となったバスティアン・シュヴァインシュタイガーも、グアルディオラと同感のようでこう述べた。
「試合へうまく入っていけた。ボールを素早く回し、全員が集中していた。なかなか見応えがあった」

「長い道のり」

後半、クロースがいうように「もう少しはっきりとしたプレー」があっても良かったとはいえ、バイエルンは堂々とした試合運びで、後半23分にはアラバのアシストをロッベンが決め、だめ押しの3点目を奪う。ロッベンは、弾丸シュートでロシアNo.1の守護神、イゴル・アキンフェエフを打ち負かし、CSKAの息の根を止めた。試合後ロッベンは、「ホームで3-0、素晴らしい好スタートだ」と開幕戦勝利を喜んだ。

最近絶好調のジェローム・ボアテングも、「良いスタートを切れた」昨夜のモスクワ戦には満足しているようでこう語った。
「相手を無失点に抑え、チャンスをほとんど与えなかった」
もっとも三冠王のFCBは、開幕戦での勝利がスタート地点に過ぎないことを百も承知している。
「次はアウェイでのマンチェスター戦。難しい試合になる」とキャプテンのラームはチームを代表して述べた。試合前、電光掲示板に映し出された映像を夢見るにはまだ早すぎる。
「まだまだ道のりは長い」