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グアルディオラ「あなたはレジェンド」

ハインケスにバンビ賞

14日(木)夜、ベルリンではドイツ国内で最も注目を浴びるメディア賞、バンビ賞の授賞式が行われた。満場のスタンディングオベーションの中、バンビ賞スポーツ部門に輝いたのは、FCバイエルンの指揮官として歴史的三冠を成し遂げたユップ・ハインケス前監督(68歳)。黄金色にきらめくバンビ像をハインケスに手渡したのは、サッカー好きで有名なポップシンガーのロビー・ウィリアムスと、ハインケスの後任者であるペップ・グアルディオラだった。

グアルディオラは、授賞式の祝辞で「あなたはFCバイエルンに数多くのトロフィーをもたらたが、今宵のトロフィーはあなた一人だけのもの」とドイツ語で語り始め、ハインケスを「素晴らしい同業者。ドイツ国内ではあなたはすでにレジェンドだが、私の故郷のカタルーニャはもちろん、スペイン中であなたのことを知らない子供はいない。私個人にとり、あなたは、プロとしても人間としても立派な手本」と称賛した。

さらにグアルディオラは、2012年ミュンヘンでのチャンピオンズリーグ決勝戦の惜敗を振り返ってこう続けた。
「あたなは、あなた自身の経験と勇気、そして情熱をもってチームをあの敗北から見事に立て直し、三冠という偉業をなしとげた。まぎれも無くあなたの三冠だ! さらに私には完璧なチームを残してくれた。あなたを超えることは不可能だろう」

「非常に光栄」

バンビ像を受け取ったハインケスからは、グアルディオラの祝辞に「感銘」している様子が伝わってきた。何年にもわたりFCBの総監督を務めてきたハインケスは、授賞式の会場となったポツダム広場劇場に集まったおよそ800人の著名ゲストを前に、次のように答礼した。
「ペップが今日来てくれると聞いて、とても嬉しかった。バンビ賞に選出されたことは私にとって大きな誇り、非常に光栄だ。今は亡き母も、私のこの姿を見たらとても誇りに思ってくれたはずだ」

だがハインケスは「チームを代表して」受賞したに過ぎないと主張、「FCバイエルンの監督を務めさせてもらったこと、あのチームの指揮を執らせてもらったことは、ある意味恩典だ」と述べた。昨シーズン、歴史的三冠を達成できたのは、2012年の敗北があったからこそ ― この点では、ハインケスもグアルディオラと同感のようだ。
「私のキャリアの中で、あの時に私の選手たちが見せたような空虚な、失望感に満ち溢れた、沈んだ表情は見たことがなかった。だがあの経験が、素晴らしい昨シーズンへの鍵となったと思う」

名将ハインケスは、最後には観客席に座る妻に感謝の言葉を贈った。
「国内外を問わず、いつも私を傍らで支えてくれた。私の成功に貢献してくれただけではない ― 私の成功は君の成功でもあるのだ」

ベッケンバウアー、ヘーネス、カーンらに続く

今年のバンビ賞に輝いたハインケスの他にも、FCBからは数多くの偉大な先人たちが過去に黄金のバンビ像を手にしてきた。初代受賞者であるフランツ・ベッケンバウアーは、この名誉ある賞をなんと5回も受賞している。さらにウリ・ヘーネス、カール=ハインツ・ルンメニゲ、オリヴァー・カーン、ミヒャエル・バラックといった面々が、過去にバンビ賞に輝いている。

今年で65回目を迎えたバンビ賞授賞式では、実はもう一人のバイエルンが間接的に選ばれている。ジェローム・ボアテングだ。というのも彼は、今年のバンビ賞社会統合部門に選出されたユースプロジェクト《深夜のスポーツ》に関与しているからだ。社団法人《深夜のスポーツ》では、社会的弱者の若者をスポーツを通して支援する運動を展開している。代表者のイスマイル・エーネルが黄金のバンビ像を受け取る際に、ボアテングをはじめとする協力者に対して謝辞を述べた。