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ワールドカップ予選

リベリー、マンジュキッチのラストチャンス

フランク・リベリーとマリオ・マンジュキッチにとり、大一番が迫っている。ワールドカップ予選、プレーオフ初戦で勝利をおさめることができなかったリベリーのフランスとマンジュキッチのクロアチアは、来年ブラジルでの本戦出場をかけたラストチャンスを控えている。クロアチアは、アウェイのアイスランド戦を0-0と引き分けたため、ホームで勝ちさえすれば文句無しでブラジル行きが決まるのに対して、フランスはウクライナでの初戦を0-2で落としたため、まさに窮地に立たされている。

過去のデータを遡っても、プレーオフ初戦に2-0で敗れたチームが逆転出場を決めたケースは、いまだかつてない。さらに、元バイエルンのアナトリー・ティモシュチュクを擁するウクライナは、この1年近く無敗を続けている上に、最近8試合は全て無失点で終えている。2012年のユーロ主催国でもあったウクライナは、特にアウェイでは本領を発揮、最近4試合を全勝しているだけに要注意だ。もっともフランスは、19日(火)のセカンドレグを前に「我々には逆転するだけの力がある。あとはそれをやってのけるだけ」とディディエ・デシャン監督が言うように、本戦出場にまだ望みをつないでいる。

「我々を応援してくれる人々のために、死ぬ覚悟でフィールドに立つ」とアーセナルのストライカー、オリヴィエ・ジルーは宣言した。キエフでの初戦では、バイエルンでプレーしているときの輝きを放てなかったリベリーだが、セカンドレグの戦いでは、フランス全土の期待が一身に集まることは言うまでもない。リベリーの初戦のプレーについて、デシャン監督は「当然ウクライナも、彼が危険人物であることは百も承知。アグレッシブに対抗し、スペースを消し、必要であればファールをおかしてでも止めにかかっていた」とリベリーを擁護した。

明日火曜、フランスが万一パリのスタード・ドゥ・フランスでワールドカップ出場を逃すようなことがあるとすれば、それは、リベリーのブラジルワールドカップ出場の夢が打ち砕かれるだけでなく、彼の代表引退を意味することになるかもしれない、とフランスでは報道されている。それだけはあってはならないと、元バイエルンであり、フランス代表でのリベリーの元チームメートであるビシェンテ・リザラズは語る。1998年ワールドカップ優勝メンバーの一員だったリザラズは、自身のツイッターで、現代表に対して、一に激しいフィジカルを、二に情熱の体現を、三にクレバーな戦術を要求している。

アイスランドでの初戦をスコアレスドローで終えたクロアチアは、母国のメディアから痛烈な批判を受けたとはいえ、フランスほど崖っぷちに立たされている訳ではない。クロアチアは、1998年ワールドカップでは3位に輝いた実績を誇る。メディアのバッシングを受ける中、国内では「雰囲気を悪くしてどうする! 初戦の結果はポジティブに捉えている」と、ミロスラフ・ブラゼヴィッチなど過去の名将たちはチームを支える姿勢を見せている。

10月にクロアチアの新監督に就任したばかりの元バイエルンでベルリン生まれのニコ・コヴァチもまた「満足はしていないが、ブラジルに行けると確信している」とレイキャヴィックでのスコアレスドローを楽観視しているようだ。しかし、ザグレブでの大一番を前に、北欧の小国アイスランドもまた、ワールドカップ初出場の可能性を信じて乗り込んでくるだけに、注意が必要だ。

「無失点に抑えたことは非常に大きかった。我々がクロアチアで1点決めることができれば、彼らは2点決めなくてはならなくなる」とスウェーデン出身のアイスランド代表監督ラース・ラガーベックは語る。ラガーベックは、2006年には母国スウェーデンを、2010年にはナイジェリアを本戦出場に導いている。
「現状は0-0。クロアチアは、ゴールを奪いに果敢に攻めてくるはず。だが、攻撃的になりすぎると痛い目を見る。クロアチアにとっては、あまり良い状況ではない、まさにポーカーゲームだろう。我々は1-1でも十分なのだから」とアイスランドの代表最多出場数を誇るルナル・クリスティンソンは述べた。