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「彼を手放したくない」

マンジュキッチが実力を証明

精確なクロスをゴールに叩き込んだ昨夜のマンジュキッチのゴールは、まさに一瞬の出来事であった。「マンジュはファーポストでクロスを受けるのが好きだからね。あの時もファーサイドにいたのが目に入った。よく決めてくれたと思う」と、プルゼニュ戦の決勝ゴールシーンを振り返ったのはフィリップ・ラーム。相手ディフェンダーの背後のスペースを巧みに利用し、長いクロスに的確に頭で合わせる技術と決定力。あれはまさにマンジュキッチの能力の高さを改めて実感させられるゴールとなった。

3日前のホッフェンハイム戦でもゴールを挙げている同選手は、さらにその一週間前のベルリン戦でも2得点を挙げる活躍をみせていた。終わってみればバイエルンが挙げた6点中4点はマンジュキッチによるもの。さらにミュラーのゴールも合わせると、これまでのシーズンで2人で合計10得点と、凄まじい得点力を見せている。

「マリオ・マンジュキッチのペナルティーエリア内でのヘディングの強さは世界一だ。そこで彼にボールが渡れば彼は誰にも負けない」と指揮官グアルディオラも、4点中3点を頭で決めている同選手の、フィジカルに突出したフォワードとしての才能を見抜いている。GMウリ・ヘーネスもプルゼニュにて、「監督はずっと前からマンジュキッチのことを評価している」と公言している。

バルセロナとの違い

かつてグアルディオラがバルセロナで監督を務めていた頃、同監督は伝統的なフィジカルに強い9番の選手を1トップに置くシステムを廃止。代わりにリオネル・メッシを偽9番として0トップシステムを起用し、当時のFCバルセロナで大きな成功を収めた。その経緯からも、グアルディオラがバイエルンの監督としての就任が決定した時、ミュンヘンの専門家たちがバルセロナと同様中盤の選手を中心にシステムを組み立てると予想していた。しかし、多くの専門家がこの公式戦19試合中17試合に出場し、13試合で先発出場を果たしたこのマンジュキッチの存在を考慮せずに分析を行っていた。

「グアルディオラは、もしかしたら始めは0トップシステムを起用するつもりだったのかもしれない。だが、マンジュキッチを起用するプランBにも意向を示していた」とバイエルンのGMウリ・ヘーネスが説明し、さらに「これがバイエルンとバルセロナの大きな違いだろう。バルサのプランA(0トップ)は完璧だが、プランBと呼べるシステムがない。我々は状況に応じてヘディングを得意とするマンジュキッチを投入することができる。私は彼を手放したくない。もちろんグアルディオラもだ」と続けた。