presented by
Menu
「すばらしい立ち位置」

記録づくめのバイエルン、「まだ一仕事残している」

午後5時21分に、スタジアムを赤一色に染めていたアリアンツ・アレーナの照明が落とされると、スタジアムにはいまいちど「ズーパー・バイエルン」のシュプレヒコールが鳴り響いた ―レザーショーの始まりだ。レーザー光線は、フォグマシーンが作りあげた人工的な霧を貫いてグランドと観客席を照らしては、ミュンヘンの夜空高くへ消えていった。まさに(現段階ですでに)クラブ史上最高の1年となった2013年の締めくくりとして、ふさわしい演出だ。

「アリアンツ・アレーナでの勝利で、2013年に別れを告げたかった。達成できて嬉しいよ」とキャプテンのフィリップ・ラームは、対ハンブルガー戦の3-1での勝利を喜んだ。試合後、チームがサポーターへの感謝の気持ちを綴った大弾幕をかかげてウィニングランをしていたころ、代表取締役のカール=ハインツ・ルンメニゲは、スタジアム内部で満足げに前季を次のように総括した。
「ブンデスリーガでは、2013年の目標を達成できた。すばらしい立ち位置につけ、目標だったヘルプストマイスターに輝くことができた」

ハンブルガーSVとのホームゲームの連勝記録を5に延ばしたバイエルンは、まさに完璧な1年を戦い抜いたことになる。2013年のホームゲームは、17試合全勝と、1972年、2005年のバイエルンのクラブ記録に並んだ。FCBは、リーグ戦では信じられない勝ち点93を獲得し、一年を通してブンデスリーガで一試合も落としていないドイツ国内では唯一のチームとなった。FCBは、現在ブンデスリーガ41試合連続無敗中だ!

「まだ一仕事残している」

ペップ・グアルディオラも「信じられない一年だった」とチームを称賛。彼自身もまた、就任後リーグ戦16試合連続無敗と新たなブンデスリーガ記録を打ち立てた。ハンブルガーSV戦では「チャンピオンズリーグのあとはいつも難しい」ために、辛抱強いプレーが求められたが、FCBはマリオ・マンジュキッチのゴールで先制すると「試合をコントロール」し、「ほとんどカウンターを許すことなく」勝利を手にした。

後半開始早々FCBに2点目をもたらしたのはマリオ・ゲッツェだ。ゲッツェは、3試合連続ゴールを記録、レコルトマイスターのリードを2点に広げた。その後のバイエルンは、ラームが言うように「1点返されて2-1となる前と、なった後は、安定」していた。ハンブルクのラソッガのゴールで1点差に迫られたが、最後はシェルダン・シャキリがロスタイムにだめ押しの3点目を奪った。スポーツディレクターのマティアス・ザマーも、満足げにこう述べた。
「とても喜んでいる。あきらめずにプレーし続け、勝つことができた」
もっともザマーは、「もっと楽に勝てるようにならなくては」と、チームに新たな注文もつけている。

今年獲得した数多くのタイトルがそうであったように、昨夜のハンブルガーSV戦もまた、一筋縄ではいかなかった、とキャプテンのラームは述懐している。
「何年にもわたりハードワークを続けてきた我々の努力が、2013年に報われた」
ラームは、モロッコでの今年最後のタイトル獲得に向け燃えている。「チームはハングリー」だとボアテングは語っていたが、昨日土曜の夜、モロッコに向けて飛び立った選手たちの顔からも「高いモチベーション」がうかがえた。ラームが言うように、FCBは 「まだ来週に一仕事残している」が、史上最高の一年に、さらなる王冠を被せてもらいたいところだ。