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「見事な勝利への意欲」

飛ぶ鳥を落とす勢いで「限界」に挑む

アウグスブルク戦終了後、スタジアムでは踊って勝利を喜ぶFCバイエルンファンの姿が至る所で見られた。もっとも、ここ数ヶ月間はほとんどいつもそうだったが。昨日もアウェーで2-0(1-0)と危なげなく勝利を収め、DFBカップ準々決勝に進出。この結果にはそれでもやはり、選手たちや幹部も一安心しているようだ。

ただ、心配なのはこの試合で裂傷を負ったアリエン・ロッベン。すでの6週間の休養が言い渡されており、これでロッベンもペップ・グアルディオラ監督のけが人リストに加わることとなった。しかし、アウグスブルク戦ではフランク・リベリーが復帰を果たすという明るい話題も。また、ジェルダン・シャキリとクラウディオ・ピサーロの両選手もチームへの復帰を果たしている。

アウグスブルク戦では主将のフィリップ・ラームや副将のバスティアン・シュヴァインシュタイガーら、主力の大半が欠場となったが、それでも出場した選手たちは90分間にわたって満足のいくパフォーマンスを披露。「けが人がたくさんいるってことに気付く人はあまりいないんじゃないかな。ほかのチームとは違って、僕らは誰が出場してもいいプレーができるからね」とこの日決勝点(72分)を決めたトーマス・ミュラーも話している。また、この日の先制点(72分)は負傷する前のロッベンによるものだった。

「簡単にできることではない」


一方、マリオ・ゲッツェは「簡単な試合じゃなかったよ」と総括し、マヌエル・ノイアーも「もっといいプレーができた試合もあった」とコメントするなど、誰もが結果を手放しで喜んでいるわけではない。ノイアーはここまでDFBカップ戦で6試合連続無失点に抑えているが(クラブ記録)、「アウグスブルクにとっては今年最大のビッグマッチだったと思うよ。全力で向かってきたからね」と今回の試合の難しさを説明。全体的には、「とにかく(勝って準々決勝進出を果たすという)目標は達成できたしね」というミュラーの言葉がぴったりだろう。

また、グアルディオラ監督は「バイエルンがここ数シーズン好調を維持し続けている理由が分かってきた。見事な勝利への意欲としか言いようがない」とチームを賞賛している。ピッチのコンディションが思わしくなかったモスクワ戦でも、けが人続出のため起用メンバーの変更を余儀なくされたアウグスブルク戦でも、基本的に戦術が大きく変わることはなかった。もちろん、今回は多少アウグスブルクの抵抗に合いはしたものの、大きなチャンスはまったく与えていない。

これにはスポーツディレクターのマティアス・ザマーも、「いい結果だ。満足している。選手たちは常に自身の限界に挑戦してくれる。これは簡単なことではない。ご褒美が出るわけでもないのだから」とこの日の選手たちの姿勢を褒め称えている。そしてザマーはさらに、「現在はけが人続出のため、必ずしも最高のプレーを見せることができない苦しい時期だが、それでもまったく取りこぼしがないというのは賞賛に値する。重要なのは、次のラウンドに駒を進めることができたということだ」と言葉を続けた。来年早々にはロッベンもしっかり回復し、できるだけ早く本調子を取り戻して欲しいものだ。