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クラブW杯決勝

バイエルンの相手は一国

もう一度ユニフォームの袖に腕を通し、スパイクの紐を縛り、グアルディオラの指示を聞いてピッチでそれを実行する。21日、このタイトルを勝ち取り思い残すことなくウィンターブレイクに入りたいバイエルンミュンヘン。ドイツ代表でもあるミュラーは「自信はある。もう一度自分たちの強さを証明したい」と、ラジャ・カサブランカとの決勝戦を前にマラケシュの記者会見にてコメントした。

選手たちはもちろんのこと、既にバルセロナと共に2回、そのタイトルを獲得しているグアルディオラにとっても、勝てば今年5つ目となるこのタイトルへの思いは強い。「我々の夢に100%照準を合わせなければならない」と試合に向けて力を込めた同監督は、「私はユップ(・ハインケス)のためにここにいる。彼のため、選手のため、そしてクラブ全体のためにこのタイトルを獲得できることを願っている」と、バイエルン前監督にも感謝の意を表した。

驚嘆を隠せないグアルディオラ

土曜日の晩モロッコに同行した全23選手が起用可能なコンディション。従って、指揮官グアルディオラはスターティングメンバーの選択も逆に頭を抱えることになるかもしれない。だが、最終的に誰が出場しようとバイエルンの選手たちは全員全力を出し切るだろう。水曜日の夜、ラジャ・カサブランカがアトレティコ・ミネイロを倒した時にスタジアムで観戦していたグアルディオラは、マラケシュの歓喜には限界がないということを既に感じ取っているはずだ。

「人々は信じられないような幸福感と熱狂の渦に包まれていた」とその日の感想を述べた同指揮官は、「我々は一国を相手にしている。ただ一つ のチームと戦うわけではない。難しい、そして熱い決勝になるだろう」と指摘。FIFAセップ・ブラッター会長は「スタジアムの唯一無二の雰囲気」に期待を 寄せている。バイエルンのメンバーも相手が国だということを重々承知しているようだ。「国中がチームを応援している。だから僕たちにとって非常に難しい試 合になる」とフィリップ・ラーム。

バイエルン戦に燃えるカサブランカ監督

史上初の対戦がこのクラブワールドカップ決勝の舞台となるこの カード。しかしカサブランカは一度トーナメントで欧州のクラブチームに嫌な経験がある。それは、2000年にレアル・マドリードに2-3で敗北を喫したこ と。今回も、確かに実績でも下馬評でもバイエルンが上回っているが、ベンザルティ監督率いるカサブランカは試合前から白旗を上げるようなチームではない。

「この素晴らしい挑戦が勝利で終わり、タイトルを獲得できることを願う」とベンザルティ。そしてさらに、「世界トップのチームに堂々と挑む。非常に高いモチベーション。バイエルンは独自のサッカー哲学を持った歴史あるビッグクラブ」とバイエルンを賞賛しながら、「だがだからといって我々が縮こまるわけではない。自分たちのチャンスをしっかり活かす」と勝利への意気込みをコメント。バイエルンも今年最後の試合で簡単に勝利を譲る訳にはいかない。「自分たちの強さはわかっている。実力を発揮できれば、カサブランカは苦戦するはずだ」とフィリップ・ラーム。