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誕生日おめでとう!

ロッベンが30歳の誕生日を迎える

30歳の誕生日というのは大きな境目の一つでもある。特に気にかけない人もいれば、30を迎えたくないという人やその日を恐れる人もいる。だが、FCBのウィング、アリエン・ロッベンに関しては、落ち着いて和やかな誕生日を過ごすことになるだろう。そして、昨年の1年間を振り返ると5月25日が最も記憶に残る特別な日となったようだ。

ロンドンでのチャンピオンズリーグ決勝戦

場所はウェンブリースタジアム。1-1の同点で試合の終盤に差し掛かるバイエルンとドルトムントの一戦。ジェローム・ボアテングからのロングボールを受けたフランク・リベリーが相手のバイタルエリアでコントロール。中央2列目からトップスピードで走りこんでくるロッベンにヒールパスを送り、それまで好セーブを連発していたGKロマン・ヴァイデンフェラーのゴールマウスをこじ開けることに成功。スローモーションでその瞬間を再生すると、ロッベンが左足インサイドの優しいタッチでゴールに送り込んでいた。この得点で、バイエルンは見事2-1でチャンピオンズリーグ優勝を果たした。

その試合を決めた決勝弾は、バイエルンに来て4シーズン目を迎えるロッベンが自身をFCBのレジェンドの1人として名を残すのに相応しいゴールとなると同時に、CL決勝2回とW杯決勝戦で敗退するという、悔しい経験を持つ同選手を歓喜に包むには十分過ぎる得点だった。「良くその瞬間を思い出すんだ。ボールがどれだけゆっくりとゴールラインを割ったかを忘れることはないと思う。あのようなゴールは一生記憶に残るね」と、その劇的ゴールを挙げたシーンを振り返った。しかし、記憶に残ったのはそのゴールだけではなく、ロッベンの得点後の喜びようだ。起きた出来事が信じられないような感情と興奮が顔に描かれていた。同選手は、「純粋な感情だった。小さな頃から夢見ていたことだった」と、その瞬間をもう一度語っていた。

ロマーリオを越える

人口約1万人。オランダ・フローニゲンから北へ10km程離れた、ドイツの国境付近のベドゥムという小さな町で1984年1月23日に生を授かったロッベン。ブラジル人FWロマーリオにずっと憧れていたという。だが、1994年にブラジルをW杯優勝へと導き、FIFA最優秀選手にも輝いた憧れのレジェンドをロッベンはすでに追い越してしまっている。ロマーリオが自身のキャリアにおいて全13大会でタイトルを飾っているのに対し、ロッベンはすでに17個のタイトルを獲得。過去プレーしてきた国(オランダ、イギリス、スペイン、ドイツ)でもリーグ優勝を果たし、FCバイエルンでは計9個のタイトルを手にしている。

2009年にレアル・マドリードからミュンヘンに移籍した再、本人はこのようなコメントを残している。「今までの中で最高の決断だった」。FCバイエルンでは「とにかく幸せ」と、感じているようだ。実際、同選手の過去の成績はまさに輝かしいものである。これまでブンデスリーガ90試合に出場し78得点に絡む活躍(51ゴール27アシスト)。さらに、ここ公式戦27試合では29得点に関与(18ゴール11アシスト)。しかし、その後不運が同選手を襲った。ほとんど怪我のない年を過ごしていたロッベンだが、12月初旬のDFBポカール・アウグスブルク戦で左膝に深い裂傷を負い、離脱を余儀なくされた。

タイトルを追い求める

指揮官ペップ・グアルディオラは、「怪我をする前の彼のプレーは信じられないものだった。私はロッベンに惚(ほ)れている。私の選手時代を含めた全キャリアの中で、ロッベンほどプロ意識を貫く選手は、1人か2人しか見たことがない。彼は信じられない程のメンタリティーを持っている」という最大級の賛辞を与えている。

シーズン後半戦が始まる前に順調な回復を見せるロッベンは、水曜日には7週間振りにチームの全体練習に合流できる見込みだ。3児の父でもあるロッベンは、最高の一年を過ごした後の誕生日となればなおさら楽しめるはず。スポーツディレクターのマティアス・ザマーは、ロッベンを純血なプロフェッショナルと称し、「30歳になってもタイトルを追い求めるだろう。昨年の5タイトル獲得を繰り返すことは非常に難しい。彼は、それを知った上で、それも素晴らしい挑戦になると言っているよ。成功を祈る、アリエン!」と、コメントした。