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強力な2選手

スーパーな青年とスーパーなシュート

マヌエル・ノイアーのスーパーセーブがなければ試合の行方はわからなかった。7分、まずヤヤ・サノゴのグラウンダーのシュートを卓越した反射神経で防ぎ、8分にはメスト・エジルのPKを片手ではじき出す。そして、23分には裏に抜け出したオクスレード=チェンバレンが追いつく瞬間に全妙なタイミングからの飛び出しでクリアし、再三に渡ってピンチを凌いだ。ペップ・グアルディオラは試合後に2-0で勝利したアウェイ戦を総括し、「世界一のキーパーが自分の実力を発揮してくれたから、我々はとてもラッキーだった」と、マヌエル・ノイアーを絶賛した。

ノイアー自身は、「序盤は少し運が良かったよ」と、CL決勝トーナメント初戦の勝利に大きく貢献したにも関わらず控えめなコメントを残している。ただし、この選手の働きを“運“という一文字で片付けることなど到底できない。エジルとのPK対決の際は特に、シャルケにいた時期と代表で共にプレーすることから同MFのことを知り尽くしているノイアーだからこそ阻止することができた。

「彼の助走を知っている」と説明したノイアーは、「時間をかけて、助走の時にどこへ蹴るかを考えているんだ。だからギリギリまで待たなければならない。左隅に蹴ると思ったから左に飛んだ。良かったのは、選択肢を持つために少し長めに待ったことだね。真ん中に来ても大丈夫なように」と続けた。その言葉通り、ほぼ中央に放たれたシュートをノイアーの右手が瞬時にはじいていた。

同選手の貢献を見れば、なぜカール=ハインツ・ルンメニゲが「勝利の最大の要因」として、ノイアーの名を挙げたのかは誰でも理解することができる。
「彼は世界一のキーパーなだけでなく、人としても非常に大切だ。微塵の不満もないほどバイエルンを愛してくれているスーパーな青年だよ」

ウリ・ヘーネスにとってもノイアーの存在は量り知れない価値があるようだ。
「お金で買うことができない。彼がどれだけ安定をもたらしているか、彼のプレーは信じられないほどだ。もし君がディフェンスでも、後ろを見ないでバックパスできるよ。彼は右でも左でも蹴れるからね。これもはもう一級品だよ。」

チャンピオンズリーグの本当のレベル

バイエルンの先制点となった芸術的なゴール(54分)で観衆を驚かせたのはトニ・クロース。ラームのパスからダイレクトで放たれたそのボールは、回転がかかりながら見事にゴールの右上隅を捉えネットを揺らした。同選手は、「出来る限りチームの力になろうとしている。それが良く出来たと思うよ」と自身のプレーについてコメント。実はちょうど一年前に行われたアーセナルとのアウェイ戦でもゴールを挙げており、さらにUEFAMOM に輝いていた。

ボールタッチ数172回。ドイツだけでなく、ブンデスリーガとチャンピオンズリーグを含めて、これだけの回数ボールに関与した選手はこれまで存在しない。97%のパス成功率を叩き出した同選手は、3分と90分にもそれぞれ惜しいシュートを放ち、さらに、アーセナルGKシュチェンスニが一発退場を余儀なくされたシーンのラストパス(40分)もクロースによって供給されたものだった。ウリ・へーネス会長は「良いプレーをしてくれた彼を祝ったよ」と話し、本人も「うまくいって良かった。」と、自身のプレーを喜んだ。「3週間後の2レグが終わってから本当に喜べるということは、彼もしっかりわかっている。まだ所詮は1レグが終わったに過ぎない」と、へーネス。