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「最高だ」

ロッベン、ハットトリックでファンを魅了

後半39分、アリエン・ロッベンがピッチを後にしたとき、スタンドからはまるで舞台から退場するマジシャンに贈られるような盛大な拍手が巻き起こった。昨夜ロッベンは、鋭いドリブルと3ゴールで観客を虜にした。試合終了数分前、ペップ・グアルディオラはFCBの高速ドリブラーを下げ、彼に最高のステージを演出する心遣いを見せた。ロッベンは、会場に巻き起こった拍手の嵐とスタンディングオベーションのなか、満面の笑みでフィールドを後にした。

「楽しかった」と、3得点(自身今季通算8、9、10ゴール目)をあげ、FCシャルケを相手に5-1の勝利に大きく寄与したロッベンは述べた。彼の最初の見せ場がやってきたのは、前半20分。30歳のロッベンは、芸術的なループシュートでバイエルンのリードを2点に広げた。そのわずか数分後、ファーポストぎりぎりのコースにロッベンのグラウンダーのシュートが決まり、スコアーボードの表示は4-0に切り替わった。それまでにFCBが要した時間は、わずか28分であった。

「前半は、私がバイエルンに加入してから、ベストの一つに数えられる」とロッベンは相手を圧倒したチーム全体のパフォーマンスを賞賛した。FCBは「ものすごいスピード」と「アグレッシブな攻撃」で「シャルケに全くサッカーをやらせなかった」と彼は振り返る。まさに彼が言うように、バイエルンは「彼ら(シャルケ)を圧倒」していた。もっともロッベン自身の快進撃は、後半に入っても、とどまるところを知らなかった。

「なんどでも証明したい」

というのも、オランダ代表のアタッカーは、後半にハットトリックを達成したからだ。PKのチャンスを得たロッベンは、左足を振り抜きボールをゴールの左上隅へと突き刺してこの日最後のゴールを決め、試合を5-1で締めくくった。昨年のクラブワールドカップを制したFCバイエルンのユニフォームを身にまとって以来、昨夜は彼にとり4度目のハットトリックとなった。
「これほど最高なことは滅多にない」とインタビューに応えたロッベンは、記者からイングランドでの習慣を教わると、試合球を持ち帰ることにした。
「息子が喜ぶよ」

だがロッベンが最も強調していたのは、チームメートのプレーだった。
「大いに賞賛する」という彼は「みな、なんどでも(我々の実力を)証明したいと思っている。リズムを崩さないためにもね。全員が情熱を持ってサッカーをしている。最高だ」と続けた。一方マヌエル・ノイアーは、ロッベンこそが「最高の試合を見せた」と賞賛、得点以外でもチームに「大きく貢献」していたと分析した。ドイツのヒットソング《Ich habe geträumt von dir》(君の夢を見た)の替え歌を何分間も歌い続けながら、ミュンヘンの夜空の下でロッベンを見送ったファンの姿こそが、彼の昨夜の活躍の何よりの証である。