presented by
Menu
「絶対的な世界クラス」

成功請負人のノイアー、リベロとして輝く

アンドレ・シュールレの挙げた先制点を、マヌエル・ノイアーはミロスラフ・クローゼと抱き合いながら喜んでいた。最終的に2-1で勝利したアルジェリア戦後、心身ともに疲れ果てた様子を見せた同GKだが、43,063人の観客が集まったポルト・アレグレでは素晴らしいパフォーマンスを披露し、チームの準々決勝進出に大きく貢献。試合後のインタビューでも、少し深呼吸をして時間を溜めてから、再び笑顔を取り戻し質問に答えていた。

辛勝した試合を振り返るノイアーだが、「90分間を無失点で抑えた」と全てを酷評するのではなく、評価すべき点も挙げていた。そして、次のフランス戦(日本時間土曜1:00)では前を意識して強い意志を持ってプレーすることを求めた。同選手のまるでリベロを思わせるようなプレースタイルについては、本人も悪くないと思っている。「自分のプレースタイルを変えたわけではない。バイエルンでも代表でも、よくこのようにプレーしている。湿ったピッチがポジティブに働いた」とコメント。

ノイアー、早い段階で遮断

前半45分で大きなフラストレーションが溜まっていたノイアーは、深く深呼吸をした後に大分遅れてロッカールームへと戻っていった。ゴールキーパーとして安定していただけでなく、ディフェンスの一人のようにエリア外への果敢な飛び出しでチームを救っていた同選手。ノイアーは120分間、慎重かつ平然な対応を見せ、延長後半アディショナルタイム、アブデルムメン・ジャブに唯一のゴールを許した。

リベロとしての役割を持つ同守護神は、ディフェンスラインのミスをリスクを伴う飛び出しでカバーしていた。まず9分に右サイドでイスラム・スリマニのチャンスを潰すと、28分には抜け出したソフィアン・フェグリの攻撃を早い段階で遮断。そして、89分にもフェグリのチャンスをクリアして見せた。

DFB会長が絶賛

ノイアーはゴールマウスでのプレーが世界最高峰なだけでなく、足元の技術やゲームの組み立てにおいてもピカ一。ヨアヒム・レーヴ監督は、そういった守備の動きも含めてチームの守護神を高く評価しており、それがぶっつけ本番だったとしてもブラジル大会でスタメンとして起用されている所以だろう。ノイアーはDFBポカールの決勝戦で肩を負傷して以来、4週間の離脱を強いられていた。しかし、しっかりと怪我を克服し、W杯に帳尻を合わせてきた。

ポルト・アレグレからポルト・セグロへの帰りの飛行機では、DFB会長のヴォルフガング・ニールスバッハも「今日は、私たちの背番号1番に全員深く感謝しなければならないと思う。マヌ、お前の今日のプレーはとにかく絶対的な世界クラス。絶対的な世界クラスだ」と絶賛。グループ予選では失点を2に抑えている同GKだが、まさかアルジェリア戦でここまで攻め込まれるとは本人も予想していなかったことだろう。しかしノイアーは、「ゴールキーパーは常に集中してないければならない」と自身の役割を強調した。