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「楽しんでいる!」

高々とジャンプするヒーロー

ジェローム・ボアテングに高飛び選手としてのキャリアがあったかどうかはわからないが、マンチェスターC戦の試合終了間際、矢のようなシュートを放ち、喜びを表すために爆発的なダッシュからジャンプしたその高さは、まさにセンセーショナルだった。同選手自身にとって初めてとなるCLのアリアンツ・アレーナでの得点は、ファンを大いに熱狂させた。

「最後の最後まで信じていた」と試合を振り返るボアテングは、「完璧なタイミングでボールがきた。絶対入ると思ったよ」とゴールの瞬間を説明。その直前にも同CBはミドルシュートを放っていたが、GKジョー・ハートのスーパーセーブにより防がれていた。ボアテングのフィニッシュの力はマヌエル・ノイアーも、「ジェロームが良いシュートを持っていることは誰もがわかっている」と認めている。

終盤90分で1-0の勝ち越しゴール。それは素晴らしいパフォーマンスに対するご褒美とも言えるだろ。「ジェローム・ボアテングよりもあの得点に相応しい人はいない。彼はピッチ上にいた選手の中で一番良かった。信じられないプレーをしてくれた」とカール=ハインツ・ルンメニゲもアリアンツ・アレーナで絶賛。それは統計データにもはっきりと現れており、CBとしてこの試合で放ったシュートは3本。ボールタッチ数も最多の105回。そして、ディフェンスにおいての対人勝率は100%だった。

2010-11シーズンのマンチェスターC時代

いつも通り物静かな口調でボアテングは、「感触は良い。常に厳しいトレーニングをしている」とコメント。もちろん、昨夜は彼にとっても「素晴らしい晩」になったことは間違いない。「楽しんでいる!」と話すボアテングだが、自身のCLで挙げた通算ゴール数を32に伸ばしたのが、以前所属していたチームとの対戦ともなれば、それもそのはず。「とにかくチームを嬉しく思う。初戦でこのような勝利を挙げることは非常に大切なこと」。

だが、ジェローム・ボアテングが自分で自分を褒めることはない。その代わりにペップ・グアルディオラが記者会見で「彼によく言っていたんだ。『もし自分で世界一のCBになりたいと望めば、それは実現することができる』とね。彼はまだ若くて、早くて、ボールさばきも上手い。両足が使える。全てできる」と称賛。そして、「W杯でのプレーも卓越していた。毎年成長している!」と付け加えた。

チームメイトも監督と同じように賛辞を送り、「彼は勇気を振り絞った。ディフェンスからしたら、得点を決めることは普通のことではない。それに彼が足でネットを揺らしたことは本当に嬉しい」とノイアー。ロッベンも「ジェロームは素晴らしいプレーをした。それに最後はゴールまで決めてしまった」とコメントした。