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「大変なことだよ」

バイエルン、歴史に刻まれた夜を味わう

この夜はカール=ハインツ・ルンメニゲもただ席に腰を下ろしてばかりではなかった。チームホテルで行われた祝賀会でテーブルを回りながら、選手の肩を叩いたり、来賓客にあいさつをしたりと終始ご機嫌だった。自身が1980年欧州選手権優勝を果たしたローマのオリンピコスタジアムで、バイエルン選手は歴史に刻まれる夜を演出した。ルンメニゲは「イタリアのベストチームの1つに7-1で勝つのは偉大な結果で、偉大なパフォーマンスだった。心からのお祝いをチームに送りたい」と挨拶した。

ASローマを相手に7-1での快勝をだれが予想したことだろう。イタリアの地でドイツのチームがここまでゴールを挙げたことはなかった。FCバイエルンがヨーロッパカップ戦のアウェー戦でここまでのゴールを挙げたことはなかった。今季のCLグループリーグは折り返しを迎えたが、この段階で決勝トーナメント進出に必要なのはわずかに1勝ち点。「今日という夜を楽しまないと」とアリエン・ロッベンは話し、選手たちはその通りに楽しんだ。

エクセレントな前半

チームが嬉しそうに、しかし有頂天になることなく乾杯をしている様子をルンメニゲは喜んだ。試合後の控室ではパーティの雰囲気はなかったという。「我々のチームは腰を下ろし、信じられないほど真剣で、集中力を保っていた」とルンメニゲは試合後の様子を明かし、自惚れることなくこの結果を受け止めているチームを「非常に気に入った」と称賛した。

ピッチ外でお祭り騒ぎをしても許されるだけの試合をバイエルンは披露した。「スーパーな試合だった。特に前半はエクセレントだった」とはトーマス・ミュラー。アリエン・ロッベンも「ローマで前半を終えた段階で5-0だなんて。大変なことだよ」と振り返った。

ロッベン(9,30分)、マリオ・ゲッツェ(23分)、ロベルト・レバンドフスキ(25分)、ミュラー(36分)がそれぞれ前半にゴール。後半には途中出場のフランク・リベリー(78分)、ジェルダン・シャキリ(80分)が追加点を挙げた。ローマは66分にジルビーニョが1点を返すのが精いっぱいだった。

「調子には乗らず」

「僕らはすごくいい準備ができていたし、何をしなければならないかをはっきりと分かっていた。ローマは僕らが想定してきたとおりのプレーをしてきた。そして僕らは監督が求めたプレーをしっかりとすることができた」とミュラーは試合を分析。

大勝を受けてラームは「調子に乗ってはいけない。チームはいつでも全力でプレーし、集中してサッカーをプレーすることが求められている」と気を引き締めていた。マヌエル・ノイアーも「僕らは大きな自信を手にした。誇りに思うし、自分たちの成しえたことに満足している。でも勝つのが当たり前だとは思ってはならない」と強調していた。

日曜日にはメンヘングラッドバッハでブンデスリーガのトップゲームが行われる。「すぐに次の試合だよ。変に聞こえるかもしれないけど、まだまだ改善するべきところはあるんだ」とはロッベン。それでもこの日は勝利の余韻を楽しんだ。ロッベンは両親とゆっくりした時間を過ごし、最後の選手として2時に席を立った。