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好調なスタートを切る新加入選手

ベルナト「ピッチでは内気な自分がどこかへ行ってしまう」

彼に大きな期待を抱いていた者は確実に少数派だった。だが、しっかりとした知識を持つサッカー専門家とリーガ・エスパニョーラを熟知していた者にとっては、決して驚きの出来事ではなかっただろう。今夏バイエルンに移籍を果たした21歳のフアン・ベルナトは、4ヶ月の時を経て急激なスピードでドイツ王者に相応しい左サイドバックに変貌を遂げた。そして、マヌエル・ノイアー、フィリップ・ラーム、ダヴィド・アラバといったビッグネームに並んで、今シーズンの公式戦15試合全てに出場している数少ない選手の1人となった。

ベルナト自身も驚きを隠せないようで、練習後のゼーベナー通りにて「すぐにこんなに多くの出場機会をもらえるなんて僕にとっても驚きだよ」とコメントしている。故郷のFCヴァレンシアからミュンヘンに来る前は、バイエルンでどんなシーズンが待ち受けているかは全く想像できなかったようだ。「違う国への移籍。それもFCバイエルンのように誰もが認めるビッグプレーヤーが所属するクラブへ行くとなれば、最初の数ヶ月がどうなるかを期待するのは当たり前のこと」とベルナト。

控え目な男

それだけに、ミュンヘンに歓迎されたことに対する喜びはより大きなものとなった。ベルナトは最初の時期を「チーム全体、クラブ全体が僕をサポートしてくれたし、新しい環境に馴染むのを助けてくれた」と説明する。そして、特に「驚かされた」のは「初日のチームメイトの優しさ」だとコメント。「今僕が話しているのは世界王者やビッグスター、世界一の選手たちのことだよ!」とうやうやしくFCBメンバーについて語った。

そもそも身長172cmの本来のベルナトは非常に謙虚な男だ。自身の性格ついては「僕は今までもずっと静かで控え目な人間だった。ロッカールームでもね」と説明している。だが、ピッチに姿を現すと同時に「内気な自分がどこかへ行ってしまいう」と明かした。そのことはペップ・グアルディオラも当然高く評価しており、フアン・ベルナトの現在のパス成功率は89%で、これ以上の成功率を誇る選手は6人しかいない(全員FCB選手)。

秘める大きなポテンシャル

「感触は凄く良いし、ペップの信頼を感じる。だからそれに応えたい」と意気込みを述べる同U21代表は、自身の安定したパフォーマンスからスペイン代表監督ヴィセンテ・デル・ボスケの目にも留まり、10月初旬にはA代表に招集される。そしてその後ユーロ予選のルクセンブルク戦(4-0)でデビューを飾ると、ゴールまでも奪ってみせた。

素晴らしいスタートを切ってはいるが、今後さらに成長する可能性を秘めている発展途上の選手でもある。「まだ色んな部分を改善することができると思う。今は守備力を向上できると見ているが、基本的に全体を改善していきたい」と話すベルナト。チームメイトのダヴィド・アラバは同選手について「彼はやる気とスピードがあり、良い左足を持っている。プレースタイルも勇敢」と絶賛した。

ベルナトの攻撃力に関してはここ最近の試合でも十分に立証済み。アシスト2回に加え、シュートチャレンジは12回。ブンデスリーガの左サイドバックの中で最多シュートチャレンジ数を誇るダヴィド・アラバの15本に次いで堂々の2位という位置づけだ。センタリングの本数に関してもアラバの20本、ラフィーニャの18本に次いで3位。唯一足りないのは得点だが、その部分も「これから取り組んでいきたい」と意気込んでいる。水曜日の晩に行われるチャンピオンズリーグASローマ戦で初ゴールが生まれる可能性は十分あるだろう。