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「バッテリーを充電」

「最高の気分」で冬休みへ

ロッカールームで、最後の一人、アリエン・ロッベンを待つチームメート。彼らの手にあるのはシャンパングラス。スタジアムの通路を全力で駆け抜け、ロッカールームにロッベンが到着すると、選手たちは扉を閉めきり乾杯した。19日(金)のナイトゲームで、マインツを終了間際の決勝点により2-1で破ったバイエルンは、勝ち点を45に伸ばした。
「信じられない数字だ」と、乾杯から約10分後にロッカールームから再び出てきたカール=ハインツ・ルンメニゲ代表取締役は語った。マティアス・ザマーも「最高な気分」だと付け加えた。

前季最終節となったこのマインツ戦、そのメンバー構成には、バイエルンに死闘が続いていたことが如実に現れていた。負傷者リストは、フィリップ・ラーム、シャビ・アロンソ、ロベルト・レヴァンドフスキ、メーディ・ベナティア、ゼバスティアン・ローデ、ダヴィド・アラバ、ティアゴ、ハヴィ・マルティネス、ホルガー・バドシュトゥーバー、トム・シュタルケと延々と続き、まるで1チームまるごと離脱しているかのような状況だ。
「チームもパンクしたタイヤで走っているということがひしひしと伝わってくる」とルンメニゲは現状について語り「この冬休みは、バッテリーを充電するためにも必要だ」と続けた。

昨夜の試合では、マインツも同様に多くの選手を負傷のために欠いていたが、素晴らしいホームサポーターの声援に応えて、素晴らしいファイトを見せた。これにはザマーも「彼らは素晴らしかった。特に戦術面での準備は完璧だった」と賞賛の言葉をおくっている。マヌエル・ノイアーらバイエルンの守備陣は、幾度もピンチを迎えたが、エルキン・ソトの(21分)に先制点を許したわずか3分後に、バスティアン・シュヴァインシュタイガーが同点弾(24分)を決め、試合を振り出しに戻せたことが大きかった。

「ベストマッチではなかった」

この日キャプテンを務めたシュヴァインシュタイガーは、「実はワールドカップの後、フリーキックの練習を一度もしていなかった」と明かしたが、「フランクが紳士然とフリーキックを譲ってくれた。『お前が決めろ』と言って」と同点弾のシーンを振り返る。振り出しに戻った試合は、その後は互角の展開が続いた。ルンメニゲが言うように「引分けに終わってもおかしくなかった」試合だったが、ロッベンは、それには満足できなかったようだ。終了間際に彼の決勝点(90分)が決まった瞬間、果敢に戦ったマインツの選手たちは、ついに息の根を止められた。

決勝点を決め、ブンデスリーガでのゴール数を10に伸ばしたロッベンは、「決してベストマッチではなかった」と認めながらも「最後の最後まで戦いぬいた」点は良かったと評価した。トーマス・ミュラーは「これ以上ない、最高の勝利。運も実力のうちだ」と述べた。勝ち点1でも仕方がなかったとザマーは語る一方、「こういう結果になるに超したことはない」と辛勝に喜びを隠せずにいた。

最終戦を勝利で飾り、バイエルンは最高のムードで冬休み迎えることになる。「こういう試合はいつだって特別。試合後はオフに入ることは、みんなも分かっている」というロッベンは、冬休みを家族とともに「満喫」そうだ。最後にミュラーはこう語った。
「僕らはひとまずスイッチを切るよ。皆さんメリークリスマス、そしてよいお年を!」