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「おかしな試合」

115周年、相手からはプレゼントなしの苦しい試合

この日もチケット完売、75,000人の観客で超満員となったアリアンツ・アレーナでは、クラブ創設115周年を祝い、サウスゲート側一帯が素晴らしいコレオグラフィーで彩られた。この特別な日の対戦相手は、ブンデスリーガ創設時のメンバーでもある1.FCケルン。FCバイエルンは、この115周年記念マッチを4-1(前半2-1)の勝利で飾り、自らに勝ち点3というプレゼントを贈った。

「とても満足している。アウェイ戦ではリーグ2強を誇るチームを打ち負かしたわけだし、この対戦相手から4点奪うのも、至難の業だからね」とペップ・グアルディオラは今季18勝目について語った。115周年ということもあり「ゴールチャンスを多く含んだ、面白いゲームを見せることができた。FCバイエルン、お誕生日おめでとう! 私は今日ここに、このずば抜けたクラブの一員としていられることをとても誇りに思う」とグアルディオラは続けた。

「おかしな試合」

75,000人の観客全員が席に着くまもない前半3分に、FCバイエルンは先制点でスタジアムを湧き立たせた。コーナーキックからキャプテンのバスティアン・シュヴァインシュタイガーがヘディングでゴールネットを揺らして1-0と先制したのだ。その直後にフランク・リベリー(前半10分)が2点目を奪ったときには、会場全体が前節のハンブルガーSV戦(8-0)さながらのゴールラッシュを期待したが、そうは問屋がおろさなかった。確かにその後もFCBは試合を支配し続けてはいたものの、相手ゴールキーパーのティモ・ホルンにチャンスというチャンスをことごとくセービングされ、なかなか追加点を奪うにはいたらなかった。

「早い段階で2点リードすることで、リズムが狂ってしまうことも時にはある」とマティアス・ザマーは試合後に説明した。バイエルンがだめ押しとなる3点目を決められずにいたこともあり、試合が経過するにつれケルンの勢いは増していった。その結果、前半終了間際(45分)にはアンソニー・ウジャーが1点返して、見る者を驚かせた。アリエン・ロッベンも「おかしな試合だった」と、ケルン戦を振り返り、「素晴らしいスタートを切り、早い段階で2-0とリードを広げたのだから、そのまま決着をつけなくてはならないのに、それどころか最悪の時間帯に失点してしまった」と語った。

ノイアー、同点弾を阻止

ハーフタイムに覚悟を決めたのか、後半に入るとケルンは同点弾を奪いに出た。だが彼らの前に立ちはだかったのは、世界最優秀ゴールキーパーのマヌエル・ノイアーだ。ノイアーは、ウジャーと途中出場のマルセル・リッセ(57分)の決定機をビッグセーブで凌ぎ、流れをチームに取り戻した。試合後にグアルディオラが「今日勝てたのは、マヌが2、3本ビッグセーブを見せてくれたおかげ」とコメントを残したことが、その最大の証だろう。またロッベンも「マヌに感謝しなくては。今日の試合は、彼の力で勝つことができた」とチームメートを賞賛した。

だめ押しの3点目(67分)を奪い、ケルンの息の根を止めたのはそのロッベンだ。オランダ代表のロッベンは、この日も好調ぶりを発揮し、今季17ゴール目で勝利をグンとたぐり寄せた。あとは75分にロベルト・レヴァンドフスキーが教科書通りのカウンターから4点目を奪い4-1に。「我々とて、常に全力でプレーしなくてはならないことを、この試合で肝に銘じた。プレゼントをくれる相手など、どこにもいない」とロッベンは述べ「ハードワークは必要不可欠。それも30分や45分ではなくて、90分間続けてだ」と総括した。

チャンピオンズリーグ、そしてDFBポカールと、ビッグゲームを控えていることからも、ケルン戦のような気の抜けたパフォーマンスは絶対に許されない。「もし相手が違っていたら、きっと痛い目を見たであろうシーンが散見された」とザマーは語り、「これからはノックアウトステージでの戦いが続くが、こうしたこと(気の緩み)は命取りとなる」と強調した。FCB は4日(水)にカップ戦で2部のアイントラハト・ブラウンシュヴァイクと8強入りをかけて対戦するが、ケルン戦の教訓を活かして勝ち進んでくれることを期待したい。ロッベンは、「前進していると思う。我々が歩んでいる道は間違ってはいない」と語った。