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マイスター祝勝会はお預け

バイエルン、「熱いバトル」に照準

ヘルタBSC戦に1-0(前半0-0)で勝利し、バイエルンの3年連続、25回目のドイツマイスターがほぼ確定した。それにもかかわらず、昨夜土曜、アリアンツ・アレーナでの対戦後に、派手な祝杯をあげる者は誰一人としていなかった。トーマス・ミュラーによると、優勝は「まだ100%決まったわけではないし、火曜日に熱いバトルが待ち受けている」のがその理由だそうだ。

現地時間で本日の19:15時(日本時間の深夜2:15時)頃、優勝の行方は明らかとなる。もし2位のVfLヴォルフスブルクが、ボルシア・メンヒェングラットバッハとのアウェイでの上位対決に勝つことができなければ、バイエルンの優勝が決まる。だが、カール=ハインツ・ルンメニゲ代表取締役によれば「それでも祝勝会はお預け」だそうで、ばか騒ぎをするのはシーズンが終わってからでも遅くないとのこと。彼がそう言うのにも理由がある。28日(火)には、ドルトムントとのDFBポカール準決勝が控えており、その後はチャンピオンズリーグの準決勝でFCバルセロナと対峙することになる(5月6日と12日)。

いずれの大会とも、決勝戦に勝ち残るためには、ポルトとのセカンドレグで見せたようなハイパフォーマンスが、この3試合にも求められることになる。ヘルタ戦では、いまいち本領を発揮できなかったFCB、キャプテンのフィリップ・ラームは「もっとやりたかったが、見せられなかった」と反省、「あのポルト戦のような試合の後だと、どうしても力が抜けてしまう。エンジンを再びかけ直す必要があるが、それがなかなか難しい」と振り返った。

ヴァイザーの「本能」

昨夜のベルリンは「良い守備」(トーマス・ミュラー)を見せ、FCBはなかなか好機を作れずにいた。後半に入りようやくエンジンに火が付いたバイエルンは、徐々にペースを上げ、辛勝とはいえ最終的には勝つべくして勝ったと言えるだろう。決勝点を決めたのは、3週間ぶりに復帰を果たしたバスティアン・シュヴァインシュタイガー。80分にミッチェル・ヴァイザーの華麗なラストパスから決勝点を奪ってみせた。

「ワールドクラスのアシストだった」とルンメニゲは、ケルン生まれのヴァイザーを絶賛、「ミッチェルはまるでジグザクドリブルしているように4人を抜き去った」とゴールシーンを振り返る。このヴァイザー、実は最近のブンデスリーガ6試合で4点をも生み出す絶好調ぶりを披露しているのだが、その秘訣を聞かれ、本人は「本能。運が良かっただけ」とコメントしている。ベルリン戦では、彼の他にもジャンルカ・ガウディーノやズィーナン・クルトらの若手に出場機会が与えられた。

「必要だったから選手を変えたまで」とスポーツディレクターのマティアス・ザマーは言う。シャビ・アロンソ、ティアゴ、フアン・ベルナトのスペイン人トリオには、休養が与えられた。もっともFCBは、なおも多くのケガ人を抱えているだけに(アリエン・ロッベン、フランク・リベリー、ホルガー、バドシュトゥーバー、ダヴィド・アラバ、ラフィーニャ、トム・シュタルケ)総入れ替えとまではいかなかったようだ。「とにかく選手たちがそろそろ復帰してくれるよう祈っている」というルンメニゲは、「彼らの能力がフィールドの上で必要となる時期が来た」と話す。

火曜までに間に合えば言うことなし。というのも「ドルトムントは、全身全霊で戦ってくる。彼らには、もはやこのタイトルしか残されていない」からだとラームは語った。ヘルタ戦の後半、スーパーセーブで相手にリードを奪わせなかったマヌエル・ノイアーは「ドルトムントに勝つには全員の力とチームが絶好調であることが必要となる」と付け加えた。確かなのは「熱いバトル」が待ち受けているということだけだ。