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熱狂的な歓迎に包まれたカムバック

復帰したチアゴ「とても幸せ」

土曜日の晩のFCバイエルンのロッカールームは歓喜に満ち溢れていた。その理由は、FCBのタイトル獲得に近づくボルシア・ドルトムント戦の1-0の勝利だけではなく、2人の選手が復帰を果たしたからだった。主将フィリップ・ラームは5ヶ月間の離脱後、初めて先発メンバーに名を連ね、そして度重なる膝の怪我を克服したチアゴが、371日ぶりにカムバックを果たした。

それゆえ、試合終了後のロッカールームでの選手たちのはしゃぎ様も凄かった。「チアゴ、チアゴ」と名前を呼んで盛大に祝福していた。チアゴ本人は、ドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクを去るとき、「本当に素晴らしいこと。クラブやコーチ陣、チームメイトのみんなに感謝しなければならない。彼らは皆、僕をたくさん支えてくれた」と喜びを噛みしめていた。

感情が高ぶる瞬間

2回にわたる短時間の途中出場を経て、ついに先発したフィリップ・ラームに代わり、チアゴは69分に途中出場し、1年以上にも及ぶ我慢の時期に終止符を打った。同スペイン代表MFの最後の出場機会は、2014年3月29日の3-3のホッフェンハイム戦にまで遡る。チアゴは、ピッチに足を踏み入れるまでの数分間を次のように振り返る。「ファンが僕の名前を呼んで後押ししてくれた。感情が高ぶった瞬間だったよ。とても幸せだ」。

さらに、「多くの人が、サッカーはただのゲームだと考えている。だが、ファンがどれだけ感情的になっているかを見れば、サッカーは人生だということが分かる」とこのスポーツに対する思いを述べ、12ヶ月間の長期離脱については「難しい時期もたまにあった。そんなときは何ヶ月離脱してるかを数えてしまう。でも、この時期も大切だった。僕は戦った。そして今は幸せだ」と、回想した。

勝ち点3より復帰の方が重要

チアゴを2013年夏にバルセロナからバイエルンに移籍させた張本人であるペップ・グアルディオラも、当然この復帰を喜んでいる。その喜びは計り知れず、技術に長けた同MFの復帰をドルトムント戦で得た勝ち点3より価値があるとさえ見ている。「チアゴがバルセロナから来たとき、彼は我々にとって信じられないほど大切だった。だが、何度も不運に見舞われてしまった。でも今は再び戻ってきた。これは素晴らしいニュースだ」とグアルディオラ。

一方、バイエルンの代表取締役社長カール=ハインツ・ルンメニゲは、ラームとチアゴに関して多幸感に浸りすぎるのは良くないと警笛を鳴らす。「2人ともまだ時間が必要。まだ少し何かが足りないのが見て分かった」とルンメニゲ。とは言え、特にチアゴの復帰について「本当に嬉しい。彼は1年間サッカーから遠ざかってた。彼のピッチでのボールさばきはもはや天賦の才だ。彼を見ているのは楽しいよ」と絶賛し、歓喜を表した。

土曜日に短い時間出場機会を得たいま、今度は慎重に前進してくことが重要になる。チアゴは「90分間はまだできない。10分プレーしただけで少し消耗してしまった」と試合後に振り返る。ただし、本来のコンディションは実践を積むことでのみ取り戻せるということも重々承知だ。いずれにせよ、大事な数週間に突入すると同時に、グアルディオラに選択肢が一つ増えたことには変わりない。そして、長期離脱していてもチアゴの目標はブレていない。「僕の目標は変わらない。試合に勝つこと、タイトルを獲得すること」。