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念願の訪問

病気を抱える米少年がFCBを訪れる

彼らは絶叫し、手を叩いて大興奮するだろう。4月11日(土)、FCバイエルンがアイントラハト・フランクフルトとの戦いの場に現れるとき、アリアンツ・アレーナに集まった7万5千人の観客のうちのひとり、サンフランシスコのアラメダから来た15歳の少年ウィリアム・シュトゥールライアーは、特別に熱狂するはずだ。アメリカに住むこのバイエルンファンの少年は、今回のスタジアム訪問で自身最大の夢を叶えることになる。

ウィリアムは、「ドイツ語も少し交えて、英語でバイエルンを熱狂的に応援したい」と興奮気味に話した。『メイク・ア・ウィッシュ財団』がウィリアムの家族に朗報を届けた昨年の11月、彼はすでに喜びのあまり絶叫して声を枯らしている。『メイク・ア・ウィッシュ財団』は、病気の子供たちの夢を叶える団体だ。財団の負担により、ウィリアムは17歳の姉エリー、両親キムとトムとともにミュンヘンに向かう。

ウィリアムは、男児や男性にのみ影響を与える稀な遺伝性疾患のひとつであるバース症候群を患っている。患者数は世界的に見ても約200人と極めて少なく、心筋薄弱、免疫力の低下、成長障害といった症状をもたらす疾患だ。「僕はとても小さいから、みんなから多く見積もっても10歳だと思われる」とウィリアムは言う。彼にとってサッカーをすることはタブーで、たまに庭でボールを蹴ることしかできない。

始まりは1枚のユニフォーム

しかしウィリアムは、そのことで自分のスポーツ熱は変わらない、と強調した。特にFCバイエルンは、5年前に彼の両親が旅行のお土産にユニフォームを持ち帰って以来彼を虜にしている。「僕はバイエルンのスタイルとボール運びが好きなんだ」とその理由を説明したウィリアム。彼はパソコンでバイエルンの全試合をチェックしており、自室の壁にはチームフラッグが飾られている。しかし、1番好きな選手は?の問いには、「僕は全ての選手が好きなんだ。ひとりに決めるのは不可能だよ」と答えた。

ウィリアムがミュンヘンに滞在するのは1週間。『メイク・ア・ウィッシュ財団』は一家のためにミュンヘンからの小旅行をいくつも手配したが、ハイライトは土曜日のアリアンツ・アレーナ訪問だ。ウィリアムは、「僕はバイエルン・ミュンヘンが3-0で勝つ方に賭ける」とバイエルンの勝利を確信している。スタンドから見るこの日の午後の景色は、彼にとって忘れ難い記憶になるだろう。