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キミッヒ、ローデら大活躍

ベッレンファルトア・スタジアムの試合では「何もかもがうまくいった」

試合後のデータは、前評判通りの結果となった。ボール支配率81%、シュート数18対5、スコアーは3-0。しかし芝上の選手たちは、少なくとも60分間はハードワークを強いられていた。ペップ・グアルディオラも「チャンピオンズリーグの試合の後に、ここで勝つのは容易ではない」と、これまで負け無しの相手に対して3-0(前半1-0)での勝利をおさめたことを喜び「とても、とても満足している。良いファイトを見せてくれた」とチームを賞賛した。

マティアス・ザマーもグアルディオラと同意見だ。FCBのスポーツディレクターは、「チームがこのようにメンタル的にキツい局面で行われた試合を制してくれたのは、良いサインだ」という。なかでも、異常なほどコンパクトな守備をして、攻撃はロングボールとセットプレイ狙いという、ダルムシュタットの「非常に独特なスタイル」に対する対処法は素晴らしかった。ザマーは「最初の一秒から集中してプレイできた」点も良かったと「大きく賞賛」し、特に「普段あまり出場時間のない選手」を称えた。というのもこの試合、バイエルンはフィリップ・ラーム、トーマス・ミュラー、ロベルト・レヴァンドフスキー、シャビ・アロンソ、ティアゴといった主力の多くを温存して試合に臨んでいたからだ。

夢が叶った瞬間

欠場した主力の穴を埋めた一人が、ジョシュア・キミッヒだ。若干20歳のキミッヒにとっては、これがブンデスリーガでの初先発となったが、高いパス成功率とクールな状況判断で周りを驚かせた。キミッヒは「サッカーをしている子供なら、誰もがチャンピオンズリーグやブンデスリーガでのプレイを夢見るもの。今週、僕の長年の夢が叶った」と語った。バイエルンに移籍する前の2年間はレッドブル・ライプツィッヒでプレイしていたキミッヒは、前のチームでもベッレンファルトアでプレイしたことがあるという。本人も「ここでの難しさは、僕が一番よく知っていた」と述べた。

ダルムシュタットの魅力的なスタジアムを良く知る選手は、実はもう一人いる。ゼバスティアン・ローデだ。ローデは、このスタジアムから約15キロ離れたところで生まれて育ち、リリー(ダルムシュタットの愛称)の育成部門出身だ。それだけに「何もかもがうまくいった一日だった」と故郷への再訪を喜んだ。ローデはこの日、今季初スタメンを記録しただけでなく、2点目(62分)をアシストし、3点目(63分)を自ら決めて勝利に大きく貢献した。「この上ない」気持ちだったという。

マルティネス復帰

ローデとキミッヒのパフォーマンスを見たグアルディオラは、試合後「彼らは二人とも、私がこれまでに与えた出場時間以上の価値がある素晴らしい選手であることを証明してくれた」と述べた。そんな監督にとり、ハヴィ・マルティンスの復帰はもう一つの朗報だ。スペイン代表のマルティネスは、66分に途中出場。13ヶ月前に膝を負傷してから、3度目の出場機会、今季は初めての出場だ。マルティネスは「とても幸せだ」と語り「全て良好。膝には何の問題もない」ことを請け合った。

最高な気分でミュンヘンへの帰路についた選手が、もう一人いる。19歳のフランス人ルーキー、キングスレイ・コマンだ。コマンもまた、FCバイエルンでの初出場を果たし、さらにはこの日の2点目を決め、移籍後初ゴールをマークした。コマンのプレイについて、ローデは「彼はイタチのようにすばしっこく、我々のサッカーに大きなプラスの効果をもたらしてくれる」と語った。3週間前にミュンヘンに移籍してきたばかりのコマンとユヴェントスで一緒にプレイしていたアルトゥーロ・ヴィダルもまた、ブンデスリーガでは久々となる、バイエルンに来てからは初めてのゴール(20分)を記録した。

これでFCバイエルンは今季開幕5連勝。ローデも「非常に良い試合ができたのではないかと思っている」と満足げに振り返った。勝点を15に伸ばしたバイエルン、15得点2失点で、クラブ史上2番目に好調な滑り出しを見せたことになる。それも、チーム全員の力でだ。ザマーは「今季は全員の力が求められる」と強調しているが、それが単なる社交辞令ではないことを、チームは見事に証明してくれた