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CL開幕間近

FCB、「学ぶ」そして再び「アクセルをふかす」

試合後、選手たちは、南ゲート付近のファンのもとへ駆けつけ、ファンと一緒に狂喜して勝利の喜びを分かち合った。このバイエルン州ダービーでは、FCバイエルンが、77分まではFCアウクスブルクに1点リードされていたのだから、無理からぬ話だ。オリンピアコス・ピレウスとのチャンピオンズリーグ開幕戦を16日(水)に控え、最後のブンデスリーガマッチで2-1の逆転勝利をつかむことができて、選手たちはみなホッとした表情を浮かべていた。

「最後の最後まで勝利を信じていた」というキャプテンのフィリップ・ラームは、試合を振り返り「勝つべくして勝った」と総括した。ボール支配率80%、シュート数27対4、コーナーキック数9対0と、データも彼の発言を裏付けている。だが、特に前半の45分間に限れば、ミュンヘン陣営で自己批判の声が高まるのもうなづける。ラームも「前半は、居眠りをしてしまい、プレイが遅すぎた」と反省している。

FCB、スイッチを切り替えた

ペップ・グアルディオラ監督は「前半は、ボディランゲージも良くなかったし、何よりもプレイがものすごく遅かった」と批判し「今後は改善していかなくては。45分だけではなく、90分間プレイを続けなくてはならない」と続けた。アウクスブルクは、規律正しい守備を見せ、ミュンヘンを首尾よくゴールから遠ざけていた。またボールを奪うと素早いカウンター攻撃を仕掛け、前半終了間際にはアレクサンダー・エスヴァイン(43分)が、この日のアウクスブルクのファーストシュートで先制点をもぎ取った。

「代表戦による中断をはさみ、少し気が緩んでいたが、前半はそれを振り払うことができなかった。だから罰が当たったのさ」とトーマス・ミュラーは言う。彼も「頭の回転が少し遅かった。このレベルでは、それが許されない」ことは百も承知だ。しかし、FCBはラームが言うように後半には一気に「スイッチを切り替える」ことに成功した。「こういうプレイでは、ブンデスリーガでも通用しないということを学ぶこと」が重要だとラームは語る。

ミュラー、プレッシャーをはねのける

26歳の誕生日を明日に控えたこのアウクスブルク戦でロベルト・レヴァンドフスキの同点弾(77分)を演出したミュラーは、試合終了間際にはPKをものにし、チームを「妥当な」勝利に導いた。しかしながら「90分目に入って2-1とするPKを蹴るときには、僕のように経験豊富な選手でも、さすがに胃が痛かったよ」とPKスポットに立ったときの「プレッシャー」を明かしてくれた。ミュラーは、これで今季通算ゴールを6に伸ばしている。一方ラームは、最後の最後で負けるのは「アウクスブルクも辛いだろう」と申し訳なさそうにコメントした。

接戦を制したバイエルンは、試合後2時間ほどですでに全集中力をチャンピオンズリーグに向けていた。レヴァンドフスキは「水曜日の試合をとても楽しみにしている。チャンピオンズリーグでも連勝したい」と述べたが、「簡単な試合ではない。あそこはいつだったすごい雰囲気だ。今日のように46分目からではなく、最初の一分から良いプレイを見せなくては。もっとアクセルをふかさなくては」とギリシャ王者との対戦を前に注意を呼びかけた。