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バイエルンのユース選手

キャンプでプロの空気を吸う5名の若手

 キャンプ地がシュヴァルツヴァルトだろうがガルダ湖だろうが、はたまたここ数年通っているドーハだろうが、FCバイエルンがキャンプ入りするときは、必ずユースから数名の若手がトップチームに同行する。今年も例外ではなく、ミロス・パントヴィッチ(19歳)、二クラス・ドルシュ、ファビアン・ベンコ、マルコ・フリードル(全員17歳)、そしてまだ15歳のGKクリスティアン・フルフトルが一緒にドーハへと飛んだ。

 SDのマティアス・ザマーは、ユースの選手をトップチームにより近づけるというこの処置について、「これは、激しい競争の中でも、誰もがアピールするチャンスがあるという、FCバイエルンから若い選手へのメッセージだ」と説明。主将フィリップ・ラームは同行した若手に対して、「ピッチ内外でも好印象」を感じているようで、「彼らは努力したがっているし、実際にしている。若い選手にとってはそれが一番大事なこと」と賛辞を送った。

溶け込むのは簡単

 FWパントヴィッチは、レギオナルリーガに属するBチームの主力だ。同選手は今季すでに18試合に出場し、5ゴールを決めている。10月中旬には、1-0で勝利したブレーメン戦で試合終了間際に途中出場し、記念すべきブンデスリーガデビューも飾っている。パントヴィッチはトップチームの印象について、「少し変な感じだよ。彼らは全てを獲得した人たち。見上げてしまう。そして、僕たちが今そのメンバーのど真ん中にいるんだ。でも、彼らは僕たちを温かく受け入れてくれた。とても居心地良く感じている」とfcbayern.deに語った。

 一方ラームは、「新人にしろユースの選手にしろ、ここでチームに溶け込むのはかなり簡単だと思う」と話し、プロのメンバーがユースの選手を常にサポートしていることを強調。そして、「彼らのことを誰もがリスペクトしている」ことで、若手の選手も「自由にプレーできる」とコメント。また、「多くの年配そしてベテランの選手が色々な点で模範になっていると思う。だから、僕たちに馴染むのは若い選手にとってそこまで大きな問題にはならない」と続けた。

GKフルフトルが最年少記録更新

 このようにして、ユースの選手たちが集中してトレーニングに取り組める環境が出来上がっている。これまでBチームで13試合に出場したベンコは、「アマチュアチームのトレーニングよりも徹底的で激しい。でも楽しい」と報告。ベンコ並びにドルシュとフリードルは、Bチームだけでなく、ブンデスリーガAユースに属するバイエルンのU19でも定期的にプレーしている。しかしパントヴィッチは、「トップチームのメンバーと蹴れるのは大きな名誉。彼らが達成したものを得るためには、もっともっと努力しなければならない」と冷静に先を見据えた。

 今回キャンプに参加した若手の中で、この先最もその長い努力の道のりが控えているのがクリスティアン・フルフトルだ。バイエルン生え抜きの同GKは、まだたったの15歳でプロとキャンプ入りを果たし、クラブ史を塗り替えた。ザマーは、この超若手のキャンプ同行について「もちろんだ。まだ早いよ。だが、彼の持つ素質は素晴らしい。潜在能力と現在の能力もだ。彼は興味深いし、良いよ」と語った。

 フルフトルは、世界最優秀GKマヌエル・ノイアーやトム・シュタルケ、スヴェン・ウルライヒに続き、4人目のゴールキーパーとなる。クリスマス休みが終わり、本来ならば学校に通っているところだが、今回は特別にキャンプ参加が認められ、トニ・タパロヴィッチ・コーチ指揮の下、ロベルト・レヴァンドフスキやトーマス・ミュラーのシュートを受けているのだ。タパロヴィッチ(34歳)は、息子でもおかしくない年頃の選手を「彼はよくやっているよ。とても向上心があって、全てを吸収している」と称賛した。