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ボーフムとのカップ戦

ミュラー「取り乱すことはなかった」

 バイエルンの選手たちが木曜日の朝、起床後にホテルの部屋から外を見ると、そこには前日の朝とほぼ同じ光景が広がっていた。ルール地方は夜中も雨が止むことなく降り続け、道は湿り、空はどんよりしていた。だが、唯一変わっていたのは緊張感だ。水曜日の晩、バイエルンがドイツカップ準々決勝でVfLボーフムを3-0(1-0)で下し、7年連続の準決勝進出を決めたことで、選手たちの肩の荷が下りていた。

 トーマス・ミュラーは、ブンデスリーガ2部のボーフムとのアウェイ戦でしっかりと勝利を収めたチームに「脱帽」と述べると、「散歩みたいに楽な試合にならないことは予想していた。彼らはいいプレーをしていた」と相手も称賛。確かに、特に前半はバイエルンを巧みな戦術で抑えこみ、ボールを奪えばスピーディーなカウンターでバイエルンゴールを脅かしていた。

 この日CBを務めたヨスア・キミッヒは、「彼らが常に速く前に攻めて、チャンスを作ろうとしていたことは分かっていた。特にシモン・テロッデを中心にね」とコメント。事実、ボーフムは8分と10分に2度もカウンターからビッグチャンスを手にしている。だが、「取り乱すことはなかった」とミュラーが話すように、その後は徐々にバイエルンが自分たちのペースに持っていっていた。

道を切り開くレヴァンドフスキ

 バイエルンは、滑りやすい芝の上でもコンビネーションプレーができるということをハーフタイム直前に証明した。38分、ミュラーとのワンツーからロベルト・レヴァンドフスキが先制点を決めたのだ。レヴァンドフスキは、「1点目が入るまでは簡単ではなかった。ボーフムがいいプレーをしていたからね」と振り返る。アリエン・ロッベンも、対戦相手に「称賛する」と賛辞を送り、ラームも「先制できたのは大きかった」とコメント。そして、レヴァンドフスキはゴール直後に「ベストなのはここでもう1点決めることだ!」と考えていたことを明かした。

 それが前半終了間際、あと一歩で現実というところまで迫る。と言うのも、43分、ボーフムのヤン・シムーネクがエリア内でアリエン・ロッベンを倒し、主審バスティアン・ダンカートがペナルティーマークを指差したのだ。キッカーを務めるのはトーマス・ミュラー。しかし、このミュラーのシュートをGKマヌエル・リーマンが見事な反応で防ぐ。これにより、1点リードのみのままハーフタイムを迎えることとなったが、それでも数的優位に立つという絶対的な強みを獲得。レヴァンドフスキも「楽になった」と話していた。

ブレーメン?「スーパーなパフォーマンスが求められる」

 後半に入ると、数的優位という状態を徹底的に利用し、ゲームを支配するバイエルン。すると61分、ミュラーのアシストでチアゴが追加点を挙げた。レヴァンドフスキは試合後に「ゲームをコントロールし、2点目を奪うことができた」と振り返る。またチアゴは、「あのゴールは重要だったが、一番重要なのは準決勝に進出したこと」と謙虚に発言。そして試合は最後に、レヴァンドフスキがダメ押しの3点目を決めて閉幕した(90分)。

 これで、ベルリンで行われるドイツカップ決勝戦に到達するのに残されたハードルがあと一つとなった。2016年4月19日もしくは20日に予定されている準決勝の対戦相手は、ヴェルダー・ブレーメン。会場はホームのアリアンツ・アレーナだ。ロッベンは抽選結果について「当然いつだってホーム戦を望む」と述べると同時に、「難しいステップだ。ブレーメンはアウェイでレヴァークーゼンに勝利した。スーパーなパフォーマンスが求められる」と警戒。そして主将ラームは、「これを継続して、ハードワークし続ける」と力を込めた。