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キミッヒを賞賛するグアルディオラ

「彼のことが大好きだ。確実に全てが揃っている」

 目を見開き、身振り激しく詰め寄るペップ・グアルディオラ。ドルトムントのスタジアムの芝の上で額を突き合わせ、同監督は大声でヨスア・キミッヒに話しかけた。叱責を思わせ、見るものに不安と心配を抱かせる光景だったが、実際のところ、これはちょっと特殊な復習レッスンだった。試合終了直後に詳細な説明を始めた監督の様子について、キミッヒは「試合の直後は感情が高まっているものだ」と振り返った。同選手は監督の言葉に注意深く耳を傾け、繰り返し頷いた。そしてグアルディオラは、この教え子を抱きしめた。

 グアルディオラはその時のことについて、「世界最高のCBに数えられるかもしれない、と彼に言ったんだ」と説明し、「彼のことが大好きだよ」と続けた。この0-0に終わったドルトムント戦で、キミッヒは繰り返し力強いパフォーマンスを示した。同選手にとってこれはCBとして出場する6試合目で、そのうちバイエルンが無失点となったのは4試合目だ。FCB監督は「ヨスア・キミッヒは素晴らしいプレーをした。本当に、格別大きな賛辞を送るよ!」と、どれだけ褒めても褒めたりないという様子を見せた。

 対人勝率64%、ボールタッチ数123回、パス成功率94.7%― これが、ドルトムント戦におけるキミッヒのデータだ。グアルディオラは「彼がいることで、我々はとても才能のあるDFとビルドアップのできる選手を抱えることになる」と述べ、キミッヒの集中力、ヘディングの強さ、そして「ボールとの接し方」を称え、「私は学習意欲のある選手と働くのが好きだが、彼には望み、意欲、そして情熱がある。確実に全てが揃っている」と同選手を高く評価した。

「楽しかった」

そのキミッヒ本人もグアルディオラによる試合直後の特別レッスンを喜んで受け入れ、「素晴らしいよ。優れた監督とは、満足することなく、常に改善策を探すものだと思う。彼はいつも最高の成果を引き出そうとする。彼は試合の後、僕がもっと上手くやらなければならなかった点について説明してくれた」と説明した。具体的には、シャビ・アロンソが交代した後のポジションについてだ。この交代によって試合終盤、ピッチ中盤に上がったキミッヒだったが、「少し高すぎる位置にいた」とグアルディオラに指摘されたことを打ち明けた。

 まだ改善点はあるにしても、キミッヒはジェローム・ボアテング、ホルガー・バドシュトゥーバー、そしてハヴィ・マルティネスの負傷離脱で生まれた穴をしっかりと埋めている。「僕たちは後方で、きちんとした守備ができていたと思う」と言う21歳の同選手は、つい昨シーズンまで2部リーグに所属していたが、今や8万千人の観客の前でドルトムント相手に堂々としたプレーを見せるようになった。キミッヒは「ここでプレーできるなんてハイライトだ。しかもリーグトップと2位の対戦。楽しかった」と笑顔を見せた。