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レナト・サンチェス紹介

「欧州の若手の中でも段違いのプレーヤー」

 バイエルンファンはすでに彼のことを注目していた。ヘアスタイルがドレッドロックスだというのもあるが、もちろんそれだけが理由ではない。チャンピオンズリーグの準々決勝でバイエルンがSLベンフィカと対戦したとき、彼はセントラル・ミッドフィールダーとして出場し、存在感を発揮していた。ダイナミックなプレー、対人戦の強さ、無尽蔵なスタミナ。レナト・ジュニオール・ルス・サンチェス、これがまだ18歳の彼の本名だ。そんなサンチェスが、来季からFCバイエルンのユニフォームを身にまとうことになる。

 ペップ・グアルディオラは、チャンピオンズリーグの一環で同選手について、「彼はヨーロッパの若い選手の中でも段違いのトッププレーヤーだ。彼は、人間性と実力の二つを兼ね備えていて、運動量も豊富。明るい未来が待ち受けているだろう」と絶賛していた。よく、元オランダ代表のエドガー・ダーヴィッツと比較されるサンチェスは、欧州の他のトップクラブからも熱烈な視線を受けていた。ベンフィカの監督ルイ・ヴィトーリアも、「目の前に輝かしいキャリアが広がっている」と、グアルディオラに賛同している。

ベンフィカで9年の下積み

 ベンフィカのユースに9年間所属していたサンチェスは、彗星のごとく現れた。今季の頭はまだBチームでプレーしていた同選手だが、それからU19のUEFAユースリーグに出場し、そこでチャンスを掴んだ。ベンフィカはシーズン序盤、上手く波に乗れずに10月末の時点でも8位と低迷していた。同じ町のライバル、スポルティング・リスボンとのダービー戦にも0-3で敗れてしまう。そこでルイ・ヴィトーリア監督が、若手のサンチェスに白羽の矢を立てたのだ。すると同選手は、たった一ヶ月でチームの主力にまで成長した。

 高い技術力と強力なシュートを武器とするサンチェスがデビューして以来、ベンフィカがリーグ戦で負けたのはたったの一度、そしてタイトル連覇まであと勝点1というところまで調子を上げてきた。その功績が彼との距離を縮めたのは間違いない。リーグ戦24試合出場(2ゴール)、チャンピオンズリーグ6試合出場、カップ戦4試合出場がサンチェスの記録だ。また、3月にポルトガルのA代表でもデビューを果たし、5月には、ポルトガルで今季最も名前の売れた選手に選ばれた。そして7月1日、レナト・サンチェスがバイエルンの選手になる。