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「呪い」からの解放

ミュラー「もう負けた分は払ったよ」

 彼がトライしなかったという訳では決してない。むしろその逆だ。左足、右足、頭・・・。トーマス・ミュラーは創造しうるあらゆる方法で得点を狙い続け、ヴォルフスブルク戦の76分までに今季のブンデスリーガで合計27回枠内シュートを放った。しかし、ボールがラインを割ることはなかった。それが入るときは簡単に入ってしまうのだ。アリエン・ロッベンのシュートがディフェンダーに当たって方向を変え、ゴールまで6mの位置に立つミュラーの前に転がると、それを確実に右足のインサイドで捉え、見事ゴールに流し込んだ。

 「呪い」からの解放を意味する得点についてミュラーは、「見ごたえのある素晴らしい得点ではないし、個の力を発揮したゴールでもなく、少し無理やり感があってラッキーなゴールだった」とコメント。リーグ戦12試合、より詳細に言うと999分の待ち時間を経てのゴールだった。「点の取れない時期が過ぎて嬉しいよ。周囲が気にするほど、僕自身は気にしていなかったけどね。このテーマに僕は比較的柔軟だった。ゴールは求めていたが、そのことで狂いそうにはならなかったよ」

カール=ハインツ・ルンメニゲ
「彼は賭けに負けた」

 カルロ・アンチェロッティ監督も、最近のミュラーの不発をそこまで深刻には捉えていなかったようだ。「もちろんミュラーが決めてくれて嬉しい。だが、ゴールを決めなくてもピッチで良い働きをしてくれる」とコメント。確かに、ミュラーは現在リベリーと並んでチーム内最多のアシスト5本を記録。すでに昨シーズンの通算アシスト数と同じ数をマークしているのだ。

 しかし、ゴールゲッターはやはりゴールが必要なのだ。カール=ハインツ・ルンメニゲは、自身の現役時代を思い返しながら、「ゲルト・ミュラーも私自身も同じことを経験した」と語る。そして、土曜日の晩にアリアンツ・アレーナで、「彼に少しやる気を出させる必要があった。そして、昨日彼と賭けをしたんだよ。ゴールを決めるというね。ゴールを決めたから、彼はその賭けに負けた」とミュラーとのやり取りを明かした。

 シャワーを終えてロッカールームから出てきたミュラーは笑いながら、「負けた分は払ったよ。当然ルンメニゲさんは喜んでいた」と報告。そして「少し変だったね。僕自身がゴールを決めない方に賭けるなんて」と続けた。

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