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アロンソの目的

「残りの時間を楽しみ、タイトルを獲得して、休暇に出かける!」

 その1枚の写真は、世界中に衝撃を与えた。シャビ・アロンソが背中を見せながらピッチをゆっくりと歩く姿。スパイクを片手に、カメラに向かって左手を振っている。彼は木曜日にFC Bayern.tv Liveに対し、自身のキャリアの終焉が近づいていることを明らかにした。このニュースの波紋はその翌日もまだ治まらなかった。

 「多くの人が連絡をくれた。世界中のたくさんの偉大な選手たちがね。僕は彼らに感謝したい」と言うアロンソは、スパイクを脱ぐという自身の決断に対する世間の反応に感銘を受けた様子だった。サッカー選手たちだけでなく、何千人ものファンが反応し、アロンソに多くのメッセージを送っている。しかし、その中でもバイエルンは彼の心に残り続けるだろう。アロンソは「ここにやって来たとき、僕は多くのことを学びたかった。言葉もドイツの文化についてもね。今ではドイツ人の持つ精神、また、彼らの特徴を知っているよ。僕と僕の家族は、ここで本当に幸せなんだ。ここの人には感謝したい」と、ミュンヘンでの生活を振り返った。

「素晴らしい人間」

 もちろんFCB監督のカルロ・アンチェロッティとチームメイトは、この決断をもう少し早く知らされていた。アロンソは「もし僕がプレーし続けたなら、彼らは喜んでくれただろう。でもこの決断は長い間僕の中にあった。いつも最高のレベルで引退したいと思っていたし、僕にとってFCバイエルン以上のものはない」と引退を決めた理由を説明した。しかし「完全な別れの挨拶」をするにはまだ早すぎる。アロンソは「残った時間を楽しまなければ」と笑った。

 それにはカルロ・アンチェロッティも同意を示す。既にレアル・マドリード時代からアロンソを知るFCB監督は、その引退を残念に思いつつも、「彼の決断を尊重しなければならない」と述べた。そして、「我々は素晴らしいミッドフィルダーを失うことになる。彼をトレーニングできたことは、私にとって幸運だった。彼は偉大な選手で、素晴らしい人間だ。だが我々にはまだ3ヶ月ある。彼のために、フィリップのために、そしてクラブのために、タイトルを獲得できるように努力する」と続けた。

「またいつか戻ってくる」

 そのキャリアのラストスパートに入ったアロンソだが、勝利にかける貪欲さを失ってはいない。2010年W杯チャンピオンである同選手は、「僕たちには全てのタイトルを獲得できる可能性がある。それを狙うつもりだ。僕の調子はとても良いし、チームもいいプレーをしている」と宣言した。アロンソは、自身とフィリップ・ラームの引退後、リーダーを失ってチームに大きな穴が開いてしまうとは思っていない。「チームには素晴らしい人間性を備えた選手が多くいる。新しい世代は、チームを導く用意ができている」と何の心配もいらないことを強調した。

 さて、まだ一つ質問が残っている。夏になったら、彼は何をするつもりなのだろう?「何をするか、まだ決めていないんだ」と答えたアロンソだが、「まだもう少し」ミュンヘンには残るようだ。その後、35歳のアロンソは故郷のスペインに戻り、「人生を楽しみ、素晴らしい休暇に出かけ、単純に時間を手にする。何といっても、もうシーズン準備を行わなくていいからね!」と今後のプランを語った。仕事についても、特にサッカー関係で「多くのアイディア」があると打ち明けたが、「まだ何も決まっていない」という。しかし一つだけ、確かなことがある。それは「またいつかミュンヘンに戻ってくる」ということだ。

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