presented by
Menu
バイエルンは準決勝進出を信じている

「まだすべて可能だ」

 深夜を目前に、ミュンヘンのアリアンツ・アレーナの空気は一変した。前年度チャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードと戦った準々決勝1stレグで、敗戦を喫し家路に着いたバイエルンの選手達は試合終了直後の失望から一転、来週18日(木)にエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで行われる2ndレグでの準決勝進出に向け不屈の精神と闘志を見せた。

 マヌエル・ノイヤーはスペインリーグ最多優勝を誇るチーム相手に喫した 1-2 (1-0)の敗戦後、「もちろん悔しいよ。2戦目に向けて全く違う状況で臨めるよう期待していたからね」と語りつつも、2ndレグへ向けて「やり遂げることができると信じている。全てはまだ僕らの手の中にある」 と自信を隠さなかった。アリエン・ロッベンもまた「まずは残りの90分をプレーして、何が起こるかみてみよう」と述べた。

前半はバイエルンが圧倒

 完売となったアリアンツ・アレーナに詰めかけた7万人の観衆は、90分間で全く異なる前半と後半を経験することになった。マッツ・フンメルスとロベルト・レヴァンドフスキを怪我で欠くFCバイエルンが試合序盤を圧倒し、アルトゥーロ・ビダルの強烈なヘディングシュート(25分)で試合をリードした。だが前半終了直前にはビダルがペナルティキックを外し、試合を早々に決定づける大きなチャンスを逃した。

 サイドを替えた後半には、アウェイのチームが力強さを取り戻した。後半開始直後にはクリスティアーノ・ロナウドに同点となるゴールを割られてしまう(47分)。それまで良いパフォーマンスを見せていたハヴィ・マルティネスの、2ndレグ出場停止を決定付けた退場(61分)で、主将フィリップ・ラームの言うように「試合巧者のチームを相手に数的不利に立つ厳しい」状況となった。ロナウドの2ゴール目(77分)により、チャンピオンズリーグのホーム戦で直近16戦全勝を誇ったバイエルンの輝かしい戦歴に黒星がつくこととなった。

全速前進

 カルロ・アンチェロッティ監督は「今日は小さなことが、試合を決定付けた。ペナルティキックを外し、後半開始直後に失点を許した。退場は試合を完全に変えてしまった」と、後に試合の「鍵を握る場面」をこう振り返った。キャプテンのラームもまた「試合を覆したのはハーフタイム明けの1-1、警告2枚による退場処分で全てが終わった」と同じように試合を分析した。

 結局のところノイヤーも言うように、バイエルンが「さらなる失点を許さなかったのは幸運だといえる」だろう。世界最優秀ゴールキーパーは素晴らしいセーブの数々で惨敗を食い止めた。ラームは「マヌが僕らをなんとか試合に繋ぎ止め、そのおかげで僕たちには2ndレグで挽回のチャンスが残された」とこれを讃えた。トーマス・ミュラーは「マドリード相手に30分10人で戦うのは骨が折れるよ。だから1-2で終えることができて、むしろホッとしている」と語った。

 アリエン・ロッベンは「もっとできたはずだ」と敗戦に怒りを隠せない。先週末のボルシア・ドルトムント相手に4-1で終えた圧倒的な勝利に比べ、自分達には「気持ちが欠けていた」とロッベンは続け、18日(火)の試合ではこれを「ピッチの上」で見せる必要があると述べた。ラームは「マドリードで勝つことはできる、ただそのためには今日よりもいいパフォーマンスを見せなければならない」と要求した。ミュラーも「火曜日は全力で前へ攻め込む必要がある、なにも不可能なことはない。状況を覆すために、できることはすべてやる」と意気込みを見せた。

News