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22年、44,399分、21タイトル

フィリップ・ラームの偉大なる戦績

 20日(土)、それは動かしがたい現実となる。フィリップ・ラームが現役を退くのだ。FCバイエルンのユニフォームを纏い、22年間心血を注ぎ、500以上の試合でワールドクラスのプレーを披露したキャプテンがサッカー界を去る。最後の別れが訪れるその日までfcbayern.comは連日、ラームの類希なキャリアを振り返る。その第3弾として今回はフィリップ・ラームの持つ記録を多岐に渡り紹介する。

レコードホルダー

 ラームはチャンピオンズリーグ通算112試合、内7試合をVfBシュツットガルで出場し、ドイツ人最多出場記録を打ち立てた。FCバイエルンにおいては105試合に出場し、クラブ最多記録を更新している。

 バスティアン・シュヴァインシュタイガー、オリバー・カーン、メーメット・ショルと並びラームは歴代最多となる8回のリーグ優勝を経験した。

 彼は20日(土)バイエルンの主将として5度目となるマイスターシャーレの授与を受ける。これはクラウス・アウゲンターラーに並ぶクラブ最多記録である。

 彼の持つドイツ代表での113キャップという記録は、ドイツ代表歴代最多出場ランキング5位となっている。

 ラームは今季1試合を残し今まで249試合で勝利を収め、これによりローター・マテウス、ゼップマイヤーと並びブンデスリーガ歴代最多勝利ランキング3位につけている。彼よりも多くの勝利を経験しているのはマンフレッド・カルツ(291勝)とオリバー・カーン(310勝)のみである。

 ラームはDFとして史上初となる1シーズン2桁のゴールアシストを記録した(2012-2013シーズン/11回)。

 少し風変わりな記録もある ー ラームはチャンピオンズリーグにおいてフィールドプレーヤーとして最多出場を誇りながら、無得点で終わった唯一の選手でもある。

タイトルコレクター

 FCバイエルンのユニフォームを纏いラームが獲得したタイトル数は21にものぼり、彼の記録を上回っている選手は23タイトルを保持するオリバー・カーンのみである。

 ラームの獲得したタイトルは以下の通り:

  • リーグ優勝8回 (2006年、2008年、2010年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年)

  • DFBポカール優勝6回 (2006年、2008年、2010年、2013年、2014年、2016年)

  • DFLスーパーカップ優勝3回(2010年、2012年、2016年)

  • FIFAクラブワールドカップ優勝(2014年)

  • チャンピオンズリーグ優勝(2013年)

  • UEFAスーパーカップ優勝(2013年)

  • DFLリーガポカール優勝(2007年)

 上記以外にもFCバイエルン・アンダー19でリーグ優勝を2回経験している(2001年、2002年)。

 また優勝を決めた2013年以外にもチャンピオンズリーグ決勝へ2度の進出を果たした(2010年、2012年)。

 彼のキャリアにおける最も輝かしい栄冠は、やはりドイツ代表チームと共に獲得した2014年ワールドカップ優勝といえるだろう。加えてラームは2度ワールドカップにおいて3位に入り(2006年、2010年)、また 2008年にはヨーロッパ選手権で準優勝を果たしている。

 チームで獲得した数多くのタイトルの他にも、個人としても彼は様々な栄誉を授与されている。ドイツ連邦共和国による多数の表彰の他にも、スポーツ界における最高の栄誉である銀の月桂葉(2006年、2010年、2014年)またドイツメディアの権威に贈られるバンビ(2014年)を受賞している。

フィリップ・ラーム
「僕は1度として記録のためにプレーしたことはない。いつもただ勝つためにプレーしてきた。それは幸運にも大部分で上手くいったね」

最多出場選手

 SCフライブルク戦はラームにとってFCバイエルンで出場する517度目の試合になる。これにより彼は(FCバイエルンがブンデスリーガへ昇格した1965年以降の)クラブ歴代最多出場ランキングにおいて、フランツ・ベッケンバウアーに11試合差まで迫る7位につけることとなった。

 これまで右サイドバックを務める同選手は492試合(95%)で先発メンバー入りを果たしている。また全試合を通し67%(344試合)の確率で勝利を収めている。また通算44,399分をバイエルンでプレーしたことになる。

 ラームのFCバイエルン出場キャップは以下の通り:

  • ブンデスリーガ331試合
  • 欧州戦118試合
  • DFBポカール54試合
  • スーパーカップ6試合
  • リーガポカール5試合
  • FIFAクラブワールドカップ2試合

 その他にもバイエルンアマチュアチームで46試合、VfBシュツットガルトでは71試合に出場している。

 FCバイエルンで最も多く彼と共にプレーしたのはバスティアン.シュヴァインシュタイガーとトーマス・ミュラーである。ミュラーとは343試合、シュヴァインシュタイガーとは338試合を共に戦っている。バイエルン在籍中ラームは100人に及ぶ選手たちと共にプレーしたことになる。

ゴールゲッター

 FCバイエルンで出場した公式戦でラームは計16得点を挙げた。ゴールを決めたほぼ全ての試合(13試合)で彼はチームの勝利に貢献している。彼が得点を決め引き分けで終わった対戦は、1試合のみである(2010年11月グラードバッハで行われた3−3の引き分け)。

 またドッペルパックにも1度成功している。2014年10月18日に2得点を決め、対ブレーメン戦で6−0の勝利に貢献した。

 ブンデスリーガでバイエルンの為に得点した12ゴール中11ゴールを、彼は後半に右足で決めている。左足でした得点は1度きりで、ヘディングで決めたゴールは1つもない。

ミスター・フェアプレー

 フィリップ・ラームは最もフェアな選手としてブンデスリーガ史にその名を残すことになった。12年間に渡り331試合にブンデスリーガで出場し、出場停止処分を受けたことは一度もない。合計で20回の警告を受けたが、1シーズンにつき3枚以上のイエローカードを出されたことも一度もなかった。
 またFCバイエルンのユニフォームに袖を通し戦った516試合の公式戦で、退場処分を受けたことは皆無だ。唯一今季のチャンピオンズリーグ、ラウンド16第2レグでアーセナルと対戦した試合においてのみ、累積警告による欠場を余儀なくされている。ラームがファウルを行ったのは、平均して168分につき1回という割合になっている。

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