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GKコーチ、専門家、友人

トニ・タパロヴィッチ:ノイアーを支える天才

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 2012年にFCバイエルンがトニ・タパロヴィッチを新しいGKコーチとして雇い入れたのは、稀有な選択だったと言えるだろう。ゲルセンキルヒェンに生まれた同氏は当時僅か30歳であり、まだトップクラブでの経験を有してはいなかった。「以前はシャルケの下部組織てGKコーチとして働いていた」と言う同氏は、そこでマヌエル・ノイアーと出会い、長期間に亘り共にトレーニングを続けてきた両者はやがて友人となった。

 タパロヴィッチは自身が指導するGKとの関係を「似たような関係がブンデスリーガのGKコーチとの間にあるかはわからない。我々2人共が一瞥しただけで、何を意図したのかを理解する十分である場合が多い。これは決まった試合の局面でも、外から助言を与える際に役に立つ。そうでなければならない」と形容する。その後ノイアーがFCバイエルンへ移籍を決意すると、同GKはGKコーチとして同氏を推薦した。

ハインケスとの面接

 その為タパロヴィッチはユップ・ハインケスを相手に自身の能力を認めさせる必要に駆られた。38歳の同氏は「私は自身のGK哲学をもっており、それをハインケスに語った。面接のようなものだったよ」と述懐する。クロアチアにルーツを持つかつてGKを務めたこともある同氏の言説は、2012年から現在に至るまでFCバイエルンのGKコーチを任せられるほど確信に足るものだったようだ。

 ノイアーは「今日のGKとしての僕があるのは、トニ・タパロヴィッチのおかげだよ。彼が僕の成長を促し導き、トニの現役時代から多くのことを学んだ」 とコーチについて言及し、スヴェン・ウルライヒもまた同様のコメントを発した。「トニは素晴らしい人だ。彼は僕に多くのビデオを見せて、多くの時間を僕に費やした。それが報われたんだ。彼は素晴らしいGKコーチで、彼を働くのはとても楽しいよ。彼はリラックスした雰囲気と集中した仕事振りの正しいバランスが取れている。僕の進歩には確実に彼の多大な貢献がある」。

成功の秘訣は個人的な関係

 タパロヴィッチは全てのGKと良い関係を築いている。「私はマヌと同様の信頼関係を、他のGKとも築くように努めている。ある意味では友情に近いものでなくてはいけない」と”タパ”と呼ばれる同氏は自らの持つ哲学について語り、その中核を成す考えを口にした:「プレイングGKであることが重要だ。敏しょう性に優れていなければならない。GKは11人目のフィールドプレーヤーであるべきだ」。

 マヌエル・ノイアーはこのアイデアをほぼ完璧に体現している。またウルライヒもこのスキーマに当てはまる。両GKの他にもタパロヴィッチはクリスティアン・フリュヒトル、ロン=トーベン・ホフマンを指導している。これこそが同氏に課せられた特別な仕事だ:一方で本来これ以上学ぶ必要のない世界最高峰のGKを、他方ではプロキャリアの始まりを迎えた若き2名のGK を指導する。本当は2つの個別トレーニングが必要なのではないだろうか?

 タパロヴィッチは「内容的にはそれほど変わらないよ」と語り、「マヌエル・ノイアー以上のことは望むべくもない。彼らは彼を手本にすることができる。若手選手ともマヌ同様のビデオ分析を行っている。恐らく少しばかり多めにね。マヌの場合は些細な部分について、若手の場合は更に多くのことについて助言を与えている」と続けた。年若くしてFCバイエルンでGKコーチとしての地歩を固めた同氏は、次世代の育成に次なる課題を見ている。

 トニ・タパロヴィッチについては最新のFCバイエルンマガジン51号に更に詳細な記事が掲載されている。GKコーチはミュンヘンへとたどり着くまでの自身のキャリア、またもう少しでホテルマンになるところだった経緯について語った。監督の交代による自身の課題の変化、ユップ・ハインケスから何を学び、どのようにトレーニングプランを作成しているかについても言及している。

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